札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「適切にトレーニングを実施すれば関節可動域 = 柔軟性は向上します」というタイトルで記事を書いていきます。
筋トレを行うと身体が硬くなるって本当ですか?
定期的にお客様から頂戴するご質問の1つに「筋トレを行うと身体が硬くなるって本当ですか?」があります。
私も学生時代はスポーツに明け暮れていましたが「筋トレはほどほどに行うように。身体が硬くなって動きが鈍くなるよ」とよく釘を刺されていたものです。
ただこれは断言できますが、適切にトレーニングを実施すれば、関節可動域が狭く = 柔軟性が落ちることなどまず起こりません。
トレーニングが関節可動域 = 柔軟性に及ぼす影響について
Resistance Training Induces Improvements in Range of Motion: A Systematic Review and Meta-Analysis
トレーニングが関節可動域 = 柔軟性にどのような影響を及ぼすのかについてを調べた研究はいくつもなされており、今から2年前の2023年に、システマティックレビュー & メタ分析が公開されています。
これまでに報告された55件の論文を対象に分析し、以下の結果が得られました(主要な点のみを記載します)。
・トレーニングは関節可動域を有意に改善させた。
・トレーニングとストレッチの両方で関節可動域は改善したが、2つの間に有意差は見られなかった。
・日常的に活発な人、およびトレーニング経験のある方でも関節可動域は有意に改善した。
・座りがちな人、およびトレーニング経験のない方では関節可動域がさらに大きく改善した。
とのことです。
一般的に、柔軟性を高めるためにはストレッチが勧められますが、トレーニングでも同じくらいの効果が確認されています。
また、運動経験の有無は関係なく、日常的に活発な人でも座りがちな人でも、差は多少存在せどトレーニングには柔軟性を高める効果があるみたいです。
また、先ほど紹介したシステマティックレビュー & メタ分析では、
Conclusions: As resistance training with external loads can improve range of motion, stretching prior to or after resistance training may not be necessary to enhance flexibility.
結論として、トレーニングは関節可動域を有意に改善させるため、柔軟性の向上を目的としたストレッチをその前後に行う必要はないかもしれない。
という一文が掲載されており、トレーニングの柔軟性向上効果を確固たるものに位置付けている印象も受けます。
個人的な見解としては、トレーニングだけでなくストレッチも取り入れることで、全身の筋を満遍なく伸ばす行為に繋がると考えているため、状況によっては、トレーニングにプラスしてストレッチを指導する場合もあります。
しかし、適切にトレーニングを実施すれば、関節可動域が狭く = 柔軟性が落ちることなどまず起こりませんので、その点はご安心いただけると幸いです。
最後に
今回は「適切にトレーニングを実施すれば関節可動域 = 柔軟性は向上します」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
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