札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「分割法はステロイドの登場で広まった? ナチュラルは全身法一択?」というタイトルで記事を書いていきます。
全身法と分割法
トレーニングのメニューは、一度に全身を鍛える「全身法」と、特定の部位のみを鍛える「分割法」に分類することができます。
例 ) | 全身法 | 分割法 |
月曜日 | スクワット ベンチプレス ラットプルダウン | < 脚の日 > スクワット レッグプレス レッグエクステンション |
火曜日 | ー | ー |
水曜日 | レッグプレス チェストプレス シーテッドロウ | < 胸の日 > ベンチプレス チェストプレス ダンベルフライ |
木曜日 | ー | ー |
金曜日 | レッグエクステンション ダンベルフライ リバースフライ | <背中の日> ラットプルダウン シーテッドロウ リバースフライ |
土曜日 | ー | ー |
日曜日 | ー | ー |
全身法と分割法、トレーニングの効果が大きいのはどちらか? 的な議論は度々行われており、去年の2024年にメタ分析が公開されました。
それによると、1週間あたりのボリュームが同等であれば、全身法も分割法も、トレーニングの効果(筋力向上・筋肥大)は同様である、とのことです。
全身法と分割法、それ自体でトレーニングの効果が決まるわけではないため、状況や好みに応じて選択することができるとも言い換えられます。
※ 詳細を知りたい方は「【筋トレ】全身法 vs. 分割法 トレーニングで効果的なのはどっち?」をご一読ください。
先ほど紹介したメタ分析の公開により、フィットネス業界における全身法と分割法に対する見解は、ここ1年の間で少し変わってきた印象を受けるのですが、しかし一方で、トレーニングの経験者たちからは全身法ではなく分割法が支持され(続け)ている風潮を感じます。
そんなことを考えながら ‘X’ を眺めていたところ、ちょいと興味深いポストを目にしました。
Historically proven: before steroids (1950s), everyone trained full-body
歴史的に実証されていること:ステロイドが登場する前(1950年代)、皆全身法でトレーニングをしていた。
分割法はステロイドの登場で広まった?
引用した投稿と似たような主張は以前にも目にした記憶があるのですが、その時はたしかへぇ〜。。くらいで終わっており、ただ現在はトレーニングに関する知見が増えたため、今一度このトピックについてを調べてみようと思い、個人的 & 簡潔にまとめたものが以下になります。
・1950年代以前までのトレーニングは、全身法が普及しておりそれが当たり前だった。
・1950年代から徐々に分割法も浸透するがそこまで細かい分け方ではなく、かつ主流は全身法だった。ステロイドは医療用に利用される程度で、存在自体もあまり知られていない。
・1960年代に入り分割法はさらに細分化され、採用する者も多く見られるようになってきた。オリンピックで薬物による選手の死亡事件も起こり、後期にはステロイドを使用するアスリートの出現が囁かれる。
・1970年代以降から分割法はほぼ主流となり、トップビルダーらも積極的に取り入れ始めた。ボディビル界でのステロイドは常識化しある意味「普通」になりつつある。
コンテンツで若干年代にズレが生じている部分もあるのですが、しかしながら大枠はこれで合っているはずです。
このように流れを眺めてみると、確かに分割法とステロイドはタイミングが一致している気がしないでもありません。
つまり「ステロイドの登場によってハードなトレーニングに耐えうる肉体が手に入り、その関係か筋肥大をさらに加速させるであろう分割法が広まった」的な歴史的背景が隠れていることを暗示しています。
皆様はこの件、どのような感想をお持ちになられますか?
最後に
今回は「分割法はステロイドの登場で広まった? ナチュラルは全身法一択?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。