札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「ダイエットのリバウンド防止にはウエイトベストが有効? 落とした体重を維持する戦略」というタイトルで記事を書いていきます。
食事制限のみ vs. 食事制限 + ウエイトベスト
この研究では、平均年齢70歳の高齢者を対象に「食事制限のみ」と「食事制限 + ウエイトベスト」の2グループに分け、体組成がどのように変化するのかについてを調べています。
各グループの詳細は以下の通りです。
・食事制限のみ:6ヶ月間に渡り食事制限のみでダイエットを行う。その間特別な運動プログラムは実施しない。6ヶ月間のダイエット終了後は通常の生活に戻る。
・食事制限 + ウエイトベスト:6ヶ月間に渡り食事制限でダイエットを行う。その間特別な運動プログラムは実施しないが、覚醒時間(起きている時間)の最低50%はウエイトベストを装着して生活する。6ヶ月間のダイエット終了後は通常の生活に戻る。
ウエイトベストは文字通り「重い服」のようなもので、介入期間中に減少した体重分を補完しました。
例えば「体重が5kg落ちたら、ウエイトベストを5kg増やす」みたいにイメージしていただければ問題ありません。
まず体重ですが、両グループとも6ヶ月間で約10kgの減少が認められました(グループ間で有意差なし)。
・食事制限のみ:− 10.3kg
・食事制限 + ウエイトベスト:− 11.2kg
よって、ダイエットで効果を得るためには「いかに食事を制限するか?」=「いかにカロリーをマイナスにするか?」が重要であると言えます。
しかし、その24ヶ月後に体重を再度測定したところ、ダイエット前(研究前)と比較して、
・食事制限のみ:+ 0.9kg
・食事制限 + ウエイトベスト:− 4.8kg
であったとのことです。
わかりやすく適当な数値を挙げると、
・食事制限のみ:70kg → 59.7kg → 70.9kg
・食事制限 + ウエイトベスト:70kg → 58.8kg → 65.2kg
つまり「食事制限のみグループは完全にリバウンドしたけど、食事制限 + ウエイトベストグループはそこまでリバウンドしなかったよ」とまとめられます。
また、6ヶ月時点で1日あたりの安静時代謝量も測定したところ、ダイエット前(研究前)と比較して、
・食事制限のみ:− 237.5kcal
・食事制限 + ウエイトベスト:− 16.3kcal
となっており、食事制限のみと比べて食事制限 + ウエイトベストは低下が抑制されてもいました。
要は「食事制限のみのダイエットは体重を減少させるけど基礎代謝もガクンと落ちてしまいリバウンドしやすくなり、食事制限 + ウエイトベストのダイエットは体重を減少させ基礎代謝もほぼ落とさずリバウンドしにくくなる」可能性があることを示唆しています。
ダイエットとリバウンド
リバウンドは、ダイエットを行ううえである意味一番注意すべきポイントになる印象です。
おそらく皆様の中にも「あんなに頑張って体重を落としたのに、気づいたら元に戻りつつある。。」といった方は多いのではないでしょうか?
ではなぜダイエットでリバウンドが起こるのかというと、面白い仮説の1つとして「重力負荷の変化」が考えられています。
正式には「gravitostat(グラビトスタット)」と名称され「下肢の骨細胞が体重の変動を感知し、その情報を全身性のシグナルとして脳へ送り、食欲や体脂肪量を調節するもの」らしいです。
< 大まかな流れ >
ダイエットスタート → 体重の減少 → 日常生活における(下肢の骨細胞への)負担軽減 → 安静時代謝量(基礎代謝)の低下 → リバウンド発生
先ほど紹介した研究では「食事制限のみ」と「食事制限 + ウエイトベスト」の2グループにおいて、ダイエット期間中の体重減少幅は同様でした。
しかしながら安静時代謝量(基礎代謝)は後者の方で維持されており、リバウンドが抑えられた傾向が見受けられます。
とすると、ダイエットを行う際は日常生活における負荷を軽減させないような取り組み(筋トレとか)が、リバウンド防止に有効なのかもしれません。
もっとも、被験者は高齢者であり、かつ変形性関節症を伴っていた点には留意すべきでしょう。
最後に
今回は「ダイエットのリバウンド防止にはウエイトベストが有効? 落とした体重を維持する戦略」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。

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