公式LINE
メール
電話
Instagram
WEBで予約を完結
トレーニング

運動習慣なし若年者 vs. 運動習慣あり高齢者 加齢とトレーニングの重要性

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

これまで、当サイトでは「加齢とトレーニングの重要性」をテーマにしたブログをいくつかアップしてきました。

高齢者はトレーニングをはじめとした運動を取り入れた方が絶対に良い
トレーニングはいつ始めても遅くないって本当? 80代・90代の高齢者でも効果はある?

詳細を知りたい方はリンク先へとお進みいただきたいのですが、簡単にまとめると「高齢者の方でもトレーニングの効果を得ることは十分に可能です。高齢者の方こそトレーニングへの積極的な取り組みが大切です」的なものになっています。

これからも似た内容をどんどん投稿し続けるつもりなのですが、そんなことをお客様と話していたところ「たとえ運動習慣のある高齢者だとしても、やはり運動習慣のない若年者には敵わないんですかね?」とのご質問を頂戴しました。

今回は「運動習慣なし若年者 vs. 運動習慣あり高齢者 加齢とトレーニングの重要性」というタイトルで記事を書いていきます。

若年者 vs. 高齢者 筋肉量や出力の違いについて

Leg and hip muscles show muscle-specific effects of ageing and sport on muscle volume and fat fraction in male Masters athletes

この研究では、約40名の男性を「運動習慣のある若年者」「運動習慣のない若年者」「運動習慣のある高齢者」「運動習慣のない高齢者」の4グループに分け、下肢の筋肉量や筋体積あたりの出力の違いについてを調べています。

各グループの詳細は以下の通りです。

・運動習慣のある若年者:スプリント or ジャンプ種目において、定期的なトレーニングを実施している、および大会への出場経験がある20 〜 35歳。
・運動習慣のない若年者:週あたりの身体活動量が25メッツ以下 = あまり身体を動かしていない20 〜 35歳。
・運動習慣のある高齢者:スプリント or ジャンプ種目において、定期的なトレーニングを実施している、および大会への出場経験がある60 〜 75歳。
・運動習慣のない高齢者:週あたりの身体活動量が25メッツ以下 = あまり身体を動かしていない60 〜 75歳。

結果はこのようになりました。

・大臀筋体積:運動習慣のある高齢者は、運動習慣のない高齢者と比較して18%大きかった。運動習慣のある若年者および運動習慣のない若年者との間には有意差はなかった。
・大腿四頭筋体積:運動習慣のある高齢者は、運動習慣のない高齢者と比較して14%大きかった。運動習慣のある若年者と比較して18%小さかった。運動習慣のない若年者との間には有意差はなかった。
・ハムストリングス体積:運動習慣のある高齢者は、運動習慣のない高齢者と比較して20%大きかった。運動習慣のある若年者および運動習慣のない若年者との間には有意差はなかった。
・下腿三頭筋体積:運動習慣のある高齢者は、運動習慣のある若年者および運動習慣のない若年者・運動習慣のない高齢者との間には有意差はなかった。
・トータルの下肢の筋肉量は、運動習慣のある若年者「5758 ± 1139 ml」運動習慣のない若年者「4781 ± 833 ml」運動習慣のある高齢者「5285 ± 895 ml」運動習慣のない高齢者「4379 ± 612 ml」だった。
・筋体積あたりの出力は、若年者で「0.89 W/ml」高齢者は「0.45 W/ml」と、前者の方が約2倍大きかった。


まず、下肢の筋肉量ですが、トータルで見たときの大きさは「運動習慣のある若年者 > 運動習慣のない若年者 = 運動習慣のある高齢者 > 運動習慣のない高齢者」となっており、たとえ年齢を重ねていたとしても定期的にトレーニングを実施しておけば、アスリートには勝らないもののあまり身体を動かしていない若者と同程度には維持できるみたいです。

よって、冒頭で触れた「たとえ運動習慣のある高齢者だとしても、やはり運動習慣のない若年者には敵わないんですかね?」このご質問の答えとしては、何をもって敵わないとするかで変わるところではありますが、少なくとも筋肉量を指すのであれば「いえ、そんなこともないかと思いますよ。むしろ状況によっては逆も考えられます」と言えるでしょう。

一方で、筋体積あたりの出力は、若年者で「0.89 W/ml」高齢者は「0.45 W/ml」と、前者の方が約2倍大きくなっています。

これは、跳躍時のピークパワーを元に計算しているのですが、わかりやすいイメージとして噛み砕くと、

・若年者:10の筋肉があったとすると、垂直とびで100cm跳ぶことができる。
・高齢者:10の筋肉があったとすると、垂直とびで50cm跳ぶことができる。

のように捉えていただければ大きな問題はないはずです。

よって、冒頭で触れたご質問の答えとして、この筋体積あたりの出力を指すのであれば「そうですね、老いには勝てないかもしれません」と言えるかもしれません。

最後に

今回は「運動習慣なし若年者 vs. 運動習慣あり高齢者 加齢とトレーニングの重要性」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

個人的な経験論からも、確かに筋体積あたりの出力は、若年者より高齢者で劣る印象を受けます。

とするのであれば、高齢者の方こそトレーニングへの積極的な取り組みが大切になるでしょう。

次回作もご期待ください。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


関連記事

  1. 筋トレの効果について 1ヶ月・1年間で筋肉はどれくらい増えるのか?
  2. 運動習慣なし若年者 vs. 運動習慣あり高齢者 加齢とトレーニングの重要性
  3. トレーニングはいつ始めても遅くないって本当? 80代・90代の高齢者でも効果はある?
PAGE TOP