札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
結構マニアックなテーマなのですが、トレーニング中の動かさない ≒ 鍛えていない部位に対する意識に関して、時折りお客様からご質問を受けることがあります。
「スクワットでは上半身に、ベンチプレスでは下半身に対して、一体どのような意識を働かせれば良いのか?」的な内容です。
今回は「トレーニング中の動かさない ≒ 鍛えていない部位に対する意識に関して」というタイトルで記事を書いていきます。
結論
最初に結論からお伝えしますと、これに関しては「筋肉の緊張を保ち (適切に力を入れ) 、自らが意図するポジションで安定させる」とお答えしています。
また、状況・場合によっては端的に「固める」とお答えすることも多いです。
代表的なエクササイズであるスクワット例に挙げ、なぜそのような結論になったのか、理由を詳しく説明していきます。
スクワットの例
皆様ご存知の通り、スクワットは股関節・膝関節といった下肢の関節を動かすことで、前ももの大腿四頭筋・お尻の大臀筋など、下半身の筋群を鍛えることができる種目です。
一方、肩関節・肘関節といった上肢の関節を動かすことは原則ないため、胸の大胸筋・二の腕の上腕二頭筋など、上半身の筋群を鍛えることは (全くではないものの) できません。
そのため「どこまでしゃがむのか?」とか「しゃがんだ際の膝の位置」とか、下半身に焦点を当てた注意点が、効果的 & 安全に行うための主なポイントとして羅列されます。
しかし、効果 & 安全性を最大限高めるためには、実は「上半身のポジション」もかなり重要です。
The effect of the direction of gaze on the kinematics of the squat exercise
詳細を知りたい方は、上のリンク先へとお進みいただきたいのですが、この研究では「スクワット中の目線の向きが、フォームにどのような影響を及ぼすのか?」についてを調べています。
結果ですが、正面や上と比較して、目線を下に向けると、股関節の屈曲角度が増加する傾向が確認されました。
つまり「目線を下に向ける = 首を下げると、股関節の曲げ具合に影響が及んだ」と言えます。
これは俗に「運動連鎖」と呼ばれており「どこかとある関節を動かすと、それに続いて隣接する関節にも運動が起こる」というものです。
先述したように「どこまでしゃがむのか?」とか「しゃがんだ際の膝の位置」とか、下半身に焦点を当てた注意点が、スクワットを効果的 & 安全に行うための主なポイントになるわけですが、これらを上手に実施するためには、運動連鎖の観点から、当然上半身にも気をつけなくてはいけません。
よって、
確かにスクワットは、下肢の関節を動かし、下半身の筋群を鍛えることができる種目に違いない。全くではないものの、上半身の筋群を鍛えることは難しいだろう。しかし、効果的 & 安全に行うためには、運動連鎖を考慮して、下半身のみに注意を払うのではなく、上半身にも気をつける必要がある。下半身のポジションは、上半身のポジションに影響を受けるからだ。よって、トレーニング中の動かさない ≒ 鍛えていない部位に対しては「筋肉の緊張を保ち (適切に力を入れ) 、自らが意図するポジションで安定させる」と意識するのが望ましい。
このようにまとめることができます。
最後に
今回は「トレーニング中の動かさない ≒ 鍛えていない部位に対する意識に関して」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
ちなみに、ここでは代表的なエクササイズであるスクワットを例に挙げましたが、他の種目にも記載した内容は当てはまります。
次回作もご期待ください。
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