札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
つい昨日「どのような音楽を聴くかによってトレーニングの質が変わるって本当?」というタイトルで記事を書きました。
内容としては、
⚪︎ 最大反復回数・モチベーション・バーベルの挙上速度において、好きな音楽を聴いた方が、好きではない音楽を聴いた方よりも有意に大きくなった。
⚪︎ 好きな音楽を聴いた方が、好きではない音楽を聴いた方よりも、より多くの回数を繰り返すことができ、やる気もアップして、スピーディーにウエイトを持ち上げられた。
的なものになっています。
ただ、そこで紹介する予定だった研究を1つ、お伝えし忘れてしまいました。
今回は「トレーニングの効果を高めるために 音楽が筋力に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いていきます。
前ブログの続編だと思っていただければ。
異なる音楽が筋力に及ぼす影響について
Effects of pretest stimulative and sedative music on grip strength
研究の概要をザックリ書き出します。
スポーツ科学部に在籍する学生50名を対象に、3つのタイプの異なる音楽を聴かせた。
① 刺激的なノリノリ系
② 落ち着くしっとり系
③ ホワイトノイズ
それぞれの音楽を聴いた後で、握力を測定した。
刺激的 | 落ち着く | ホワイトノイズ | |
男性 | 56.04 | 54.10 | 55.22 |
女性 | 31.84 | 29.84 | 30.90 |
全体 | 43.94 | 41.97 | 43.06 |
⚪︎ 刺激的なノリノリ系は、落ち着くしっとり系・ホワイトノイズよりも高かった。
⚪︎ 落ち着くしっとり系は、ホワイトノイズよりも低かった。
この研究では、スポーツ科学部の学生を対象に、異なる音楽が筋力 (握力) にどのような影響を及ぼすのかについてを調べています。
用意された音楽は3タイプあり、上から刺激的なノリノリ系、落ち着くしっとり系、ホワイトノイズの順番です (下に動画を添付しておきます) 。
結果、握力はどうだったのかというと、
刺激的なノリノリ系 > ホワイトノイズ > 落ち着くしっとり系、で高かったみたいです。
感想
冒頭で触れた前ブログでは「好きな音楽と、好きではない音楽では、前者の方がトレーニングのパフォーマンスが上がる可能性がある」という結論に至ったわけですが、好みうんぬんだけでなく、曲調といいますかテンポいいますか、そういった類のものも、筋トレの質に影響を及ぼす要因になるという印象を受けます。
もっとも、先ほど紹介した研究では、筋力の指標として握力を採用しており、言ってしまうと「ただ握る」という非常にシンプルな動作ではあるため、このデータをそのまま、難度の高い他のエクササイズ (ベンチプレスとかスクワットとか) にも当てはめることができるかどうかは不明です。
しかし、ベンチプレスにおいて「最大反復回数・モチベーション・バーベルの挙上速度は、好きな音楽を聴いた方が、好きではない音楽を聴いた方よりも有意に大きくなった」という報告がなされていることは事実ですので、トレーニングでは、好き + 刺激的なノリノリ系 (アップテンポで激しめ) の音楽を聴いた方が良いかもしれません。
断言はできませんが、そうすることで、長期的なトレーニングの効果は大きくなるかと思われます。
最後に
今回は「トレーニングの効果を高めるために 音楽が筋力に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。