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トレーニング

流行りに流されることなかれ トレーニングは “基本に忠実” が最も大切

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

今回は「流行りに流されることなかれ トレーニングは “基本に忠実” が最も大切」というタイトルで記事を書いていきます。

流行りについて

流行(りゅうこう、はやり、英: Mode, Trend, Fad, Fashion)とは、あるものが人々の間に広がること、またはその状態。ある社会のある時点で、特定の思考・表現形式・製品などがその社会へ浸透・普及していく過程にある状態を表す。最近ではバズと呼ばれることもある。

Wikipediaより引用

先日「流行りとは何か?」を解説した電子書籍を眺めていました。

流行りを追う背景にはいくつかの心理的要因が関係しているらしく、例えば「社会的な同調圧力」「自己表現の手段」「取り残される恐怖」などが挙げられており、その中の1つ「バンドワゴン効果」は「みんなが支持しているんだから、きっと良いものなんだろう」という思い込みのことのようです。

フィットネス業界にも流行り、そして廃りは散見され、私がパーソナルトレーナーとして活動してきたここ17年の間にも、あるトレーニング方法が大々的にもてはやされては消え、またあるトレーニング方法が大々的にもてはやされては消え、を繰り返しています。
※「消え」は言い過ぎかもしれません。


流行りを追うこと自体は決して悪いものではなく、むしろ状況によっては積極的にそうすべき時もあるかと思うのですが、一方で「本質を見極める能力が養われない」「本当の価値を見出せない」というデメリットが存在する印象を受けます。

SNSが日常に浸透した今の時代、少しの影響力と資金力さえあれば意図的に流行りを作ることは簡単なはずで「みんなが支持している = 良いもの」が成り立たないためです。

これはどのジャンルにも当てはまりますが、いくら有名だから・人気があるからといって、それが必ずしも正しい・質が高いには結びつきません。

トレーニングは “基本に忠実” が最も大切

先述した通り、フィットネス業界にも流行り、そして廃りが散見されるわけですが、そういったトレーニング方法の大半は話題性やマーケティングで一瞬跳ねただけであり「効果はあるのか?」と問われると、率直なところ科学的根拠に乏しいものや、限られた状況でしか有効とは言えないものがほとんどです。

もっとも、たとえ科学的根拠に乏しかったとしても、限られた状況でしか有効とは言えなかったとしても、それがトレーニングを始めるきっかけになったり、継続のモチベーションに繋がるメリットも存在することでしょう。

しかしながら、トレーニングでより大きな成果を求めるのであれば、流行りを盲信するのではなく参考程度に留め “基本に忠実” を守ることが非常に重要になります。


2025年7月、高齢女性のトレーニングを対象としたスコーピングレビューが Journal of Strength & Conditioning Research にて公開されました。

Characteristics of Resistance Training Programs Targeting Improvements in Health Outcomes in Postmenopausal Women: A Scoping Review

これまでに報告された数百を超す文献を網羅的に調べ、どんなトレーニング方法を用いた結果、健康にどのような影響が及んだのかを整理したものです。

主要な点を以下に抜粋します。

⚪︎ 下肢・上肢・体幹を含んだ全身を鍛えるエクササイズが多くの研究で採用されていた。
⚪︎ エクササイズはレッグプレス・レッグエクステンション・チェストプレス・レッグカール・アームカール・ラットプルダウン・トライセプスエクステンション・ロウ・クランチ・ショルダープレスの順で多かった。
⚪︎ プログラムは「8回・3セット」または「10回・3セット」が多かった。
⚪︎ 平均の介入期間は12週間、頻度は週3回だった。
⚪︎ 測定項目は体組成とサイズ・筋パフォーマンス・血液関連・機能的パフォーマンス・心血管系・骨関連・健康関連QOL・症状と徴候の順で多かった。
⚪︎ 変化が見られなかった測定項目もあったが、多くの研究で改善が見られた。

まとめると「高齢女性において、レッグプレス・チェストプレス・クランチなどを含んだトレーニングは、特に体組成とサイズ・筋パフォーマンスを向上させ、さらには血液・機能的パフォーマンス・心血管・骨・生活の質等にも良い影響を及ぼす可能性がある」と言えるでしょう。


先ほど紹介した研究では、高齢女性を対象にトレーニングの有益性が確認されましたが、これは高齢男性にも若年女性にも若年男性にも同様であり、かつここで注目したいのは「エクササイズ」と「プログラム」の2つで「レッグプレス・レッグエクステンション 〜 中略〜 クランチ・ショルダープレス」といったエクササイズも「8回・3セット」または「10回・3セット」といったプログラムも、全く真新しいものでも華華しいものなんかではなく、定番と言いますか王道と言いますか、まさに基本的なものとして知られています。

そして、そんな基本的なトレーニング方法でこそたくさんの効果が認められており、ということを踏まえると、トレーニングでより大きな成果を求めるのであれば、まずは “基本に忠実” を守ることが非常に重要になると考えられ、流行りを盲信するのではなく参考程度に留めた方が良い気がしてなりません。

もちろん「流行り = 間違い」とは成り立たず、流行りのトレーニング方法を取り入れることによって、さらに大きな成果を掴む場合だってあるでしょう。

しかしその核は「流行りのトレーニング方法だから結果がついてきた」ではなく「良きトレーニング方法だから結果がついてきた」であり、言ってしまうと「良きトレーニング方法がたまたま流行っていた」からです。


繰り返しになりますが、流行りを追うこと自体は決して悪いものではなく、むしろ状況によっては積極的にそうすべき時もあるかと思います。

ただ「本質を見極める能力が養われない」「本当の価値を見出せない」というデメリットが存在する印象を受けるのは事実です。

そのため、トレーニングでより大きな成果を求めるのであれば、流行りを盲信するのではなく参考程度に留め “基本に忠実” を守ることを強くお勧めします。

最後に

今回は「流行りに流されることなかれ トレーニングは “基本に忠実” が最も大切」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。

 

ちなみに、本ブログをもってとうとう「400記事目」を達しました。

ネタ切れに困る心配も今のところなさそうで、500記事も難なくクリアできそうです。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


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