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トレーニング

正しいフォームは存在しない? 筋トレの適切なフォームは状況で変わる

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

今回は「正しいフォームは存在しない? 筋トレの適切なフォームは状況で変わる」というタイトルで記事を書いていきます。

フォームの重要性について

トレーニングを行うに当たって、また私たちパーソナルトレーナーがトレーニングを指導するに当たって「一番に重要な (重要視している) ことは何か?」と問われたら、なかな難しいところではありますが「フォーム」とお答えしています。

フォームは「トレーニングエクササイズにおける姿勢や各関節のポジション」を意味しており、これが疎かになると、例えば狙った筋群に刺激が入らず負荷が減少したり、逆に過剰な負担が生じて怪我のリスクを高めたりする可能性が考えられるからです。

もちろん、トレーニングで結果を出すためには、扱う重量・反復する回数・こなすセット数など、プログラムを構成する他の要素も重要になるのですが、それらはフォームという名の基盤の上に成り立つものである、と認識しています。

よって、安全かつ効果的なトレーニングを望まれるのであれば、動作中常にフォームに対して注意を払わなければいけません。

正しいフォームは存在しない?

トレーニングを行う際は、いわゆる「正しいフォーム」を習得することが重要になるわけですが、何をもってそれを「正しい」とするかは、状況によって変わります。

先ほどお伝えした通り、一般的には「安全かつ効果的なトレーニング」という観点から、そのフォームの正誤が判断されますが、例えばパワーリフティングなんかの競技に励んでいる場合は「いかに重量を上げることができるか?」に重点が置かれるはずです。

下は、デッドリフトのスタートポジションをイラストにしたものですが、左は背中を大きく丸めているのに対して、右は背中を比較的まっすぐキープしているのがご覧いただけるでしょうか?

左は、パワーリフターによく見られるフォームで、こうすることによって、バーベルの垂直線から股関節までの距離を短くし、力学的により少ない力でより重たい重量を上げることが可能になります。

しかし、背中の丸め方によっては、腰椎の内圧が劇的に上昇し、椎間板ヘルニア・慢性的な腰痛等に繋がる恐れがあるため、通常は推奨されません。

一方で右は、脊柱の湾曲角度の関係上、先述した傷害の危険性は相応に下がります。

しかし、バーベルの垂直線から股関節までの距離が長くなるため、今度は力学的に不利になり、重たい重量を上げることには向いていません。

つまり、上の2つのフォームは「デッドリフト」という同じエクササイズではあるものの、異なる利点があるわけです。

よって、その状況では正しい (適切な) フォームであったとしても、状況が変われば正しい (適切な) フォームとは言えない、ということが起こります。

デッドリフトで、重たい重量を上げることに焦点を当てるならば左のフォームが、傷害の危険性を下げることに焦点を当てるならば右のフォームが正しく (適切に) なるでしょう。

そのため、これは言い方の問題でもありますが、少なくともトレーニングにおいて「絶対的に正しいフォーム」は存在しません。

もし、正しいフォームが存在するのであれば、それは「その状況では」の話であり、状況が変わればまた別のフォームが正しくなります。

最後に

今回は「正しいフォームは存在しない? 筋トレの適切なフォームは状況で変わる」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。

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