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トレーニング

有酸素運動はトレーニングの疲労をいち早く回復させる効果があるって本当?

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

今回は「有酸素運動はトレーニングの疲労をいち早く回復させる効果があるって本当?」というタイトルで記事を書いていきます。

有酸素運動によるトレーニングの疲労回復効果について

Effects of aerobic exercise during recovery from eccentric contraction on muscular performance, oxidative stress and inflammation

この研究では、若年男性を「運動なしグループ」と「運動ありグループ」の2つに分け、トレーニングにおける疲労の回復にどのような影響が及ぶかについてを調べています。

まず参加者たちは、1RMの80%負荷でエキセントリック収縮をメインとしたアームカールを行いました。

例えば最大20kgの重さを持てるとした場合、その80%にあたる16kgにウエイトを設定し、上げる際は補助者の手を借りて勢いよく持ち上げ、下ろす際は6 〜 8秒かけてコントロールしながら下降させます。

ウエイトの下降時間が6秒を切った時点で疲労困憊と判断しストップ、2分の休憩を挟んで計3セット実施されたようです。

両グループとも、トレーニング前・トレーニング後・2日後・4日後・7日後で筋力や筋肉痛などの変化を測定しているのですが、運動なしグループはその間運動を行わなかったのに対し、運動ありグループはトレーニング直後・1日後・3日後・6日後に軽めのジョギングを30分行っています。

少しややこしくなっていますが、運動なしグループは特に何もしないで筋力や筋肉痛の測定に臨んだよ、運動ありグループは有酸素運動を合間にちょこちょこ取り入れて = 疲労の回復の促進を狙いながら筋力や筋肉痛の測定に臨んだよ、ということです。

そして結果ですが、両グループとも筋力や筋肉痛の指標に差は確認されませんでした。

つまり「有酸素運動はトレーニングの疲労をいち早く回復させる効果があるとは言えない」という結論に至ります。


一般的に、トレーニングで生じた疲労の回復を促進させる方法として、有酸素運動をはじめとした低強度のエクササイズがオススメされたりします。

ただじっと休むのではなく、軽く身体を動かすことで血流なんかを良くすれば疲れが取れやすくなるよ、みたいなイメージです。

実際、そのような主張を裏付ける報告もなされており、詳しく知りたい方は「アクティブリカバリーとは? トレーニングで生じた疲労をいち早く回復させる方法」こちらのブログをご覧ください。

しかし、どうもこの研究ではそういった効果が見られなかったようです。

では、なぜこのような結果が得られたのかというと、考えられる理由の1つとしては「刺激の入った部位の違い」が挙げられます。

トレーニングは上腕がターゲットとなるのに対し、ジョギングは主に脚がターゲットとなるため、こういった箇所のズレが関係しているのかもしれません。


個人的な経験論ですが、ターゲットとなる部位を合わせるのであれば、トレーニングで生じた疲労の回復を促進させる方法として、有酸素運動をはじめとした低強度のエクササイズは有益な印象を受けます。

事実、お客様からも「軽く身体を動かすことで疲れが取れやすくなった気がする」的なセリフは多々頂戴しており、同じような感覚を持たれた経験のある方は少なくないはずです。

また、見方を変えると「有酸素運動はトレーニングの疲労をいち早く回復させる効果があるとは言えないが、逆に阻害することもなかった」とも捉えることができるため、何か目的があり、エクササイズを多少追加で加える分には悪い影響は及ばないでしょう。

最後に

今回は「有酸素運動はトレーニングの疲労をいち早く回復させる効果があるって本当?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


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