札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
皆様もご存知の通り、一般的に男性と女性では、筋力や筋肉量に大きな差があります。
ベンチプレスを例に挙げると、男性で50kgの挙上は特別珍しくありませんが、女性で50kgを挙上できる方はかなり稀です。
そのため「男性は筋力や筋肉量が増加しやすい。女性は筋力や筋肉量が増加しにくい」と言われたりしますが、これ本当なのでしょうか?
今回は「トレーニングの効果と性別は関係する? 男女で筋トレの成果は変わるのか?」というタイトルで記事を書いていきます。
トレーニングの効果と性別の関係性について
Time course for strength and muscle thickness changes following upper and lower body resistance training in men and women
研究内容をザックリ書き出します。
過去1年間に渡って筋トレ経験のない成人 (25 〜 50歳) 男女を対象に、週3回の頻度で12週間のトレーニングを実施した。
トレーニング前・2週間後・4週間後・6週間後・8週間後・12週間後で、挙上重量や筋肉の厚みがどのように変化するのかを調べた。
トレーニング前と比較した増加率 (%) は以下の通り。
青文字:男性 赤文字:女性
2週間後 | 4週間後 | 6週間後 | 8週間後 | 12週間後 | |
レッグエクステンション挙上重量 | 11.70 | 16.96 | 21.64 | 21.64 | 23.39 |
レッグエクステンション挙上重量 | 10.64 | 13.83 | 18.09 | 21.28 | 24.30 |
大腿四頭筋の厚み | 3.98 | 3.98 | 5.30 | 6.44 | 6.82 |
大腿四頭筋の厚み | 3.72 | 6.28 | 5.35 | 6.28 | 7.21 |
チェストプレスの挙上重量 | 7.84 | 12.42 | 17.00 | 20.26 | 22.88 |
チェストプレスの挙上重量 | 9.84 | 18.03 | 21.31 | 29.51 | 37.70 |
大胸筋の厚み | 0.66 | 6.98 | 13.29 | 14.95 | 18.60 |
大胸筋の厚み | 3.80 | 10.13 | 13.29 | 18.99 | 28.48 |
挙上重量や筋肉の厚みの増加率は、男性と女性で同様の傾向が見られた。
この研究では、過去1年間に渡って筋トレ経験のない成人 (25 〜 50歳) 男女を対象に、週3回の頻度で12週間のトレーニングを実施し、2週間後・4週間後・6週間後・8週間後・12週間後で、挙上重量や筋肉の厚みがどのように変化するのかを調べています。
トレーニング種目は、レッグエクステンション・チェストプレス・レッグカール・シーテッドロウなどの6種目で構成され、8 〜 12回できる重さを用い1 〜 3セット、それを疲労困憊まで行ったようです。
挙上重量はレッグエクステンションとチェストプレスで記録し、筋肉の厚みは大腿四頭筋・ハムストリングス・大胸筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋で測定されました (※ ここでは、大腿四頭筋と大胸筋のみを記載しています) 。
そして結果ですが、挙上重量や筋肉の厚みの増加率は、男性と女性の間で有意差なく、どちらも同様の傾向が見られたとのことです。
冒頭で触れたように「男性は筋力や筋肉量が増加しやすい。女性は筋力や筋肉量が増加しにくい」と言われたりしますが、どうも「増加率」という相対的な変化においては、意外にも性別に影響を受けないことがわかりました。
むしろ研究期間が長くなれば、男性よりも女性の方が増加率は大きくなっていたかもしれません。
ただ、ここで1つ注意点があるのですが、絶対的な変化は、
レッグエクステンション
男性:42.7kg 女性:22.4 kg
チェストプレス
男性:37.5 kg 女性:23.6 kg
の増加となっており、男性の方が女性よりも有意に大きかったとのことです。
確かに、相対的な変化は男女間で同じかもしれませんが、遺伝子レベルの関係で男性は女性よりも筋力・筋肉量が高いところからスタートしているため、このようなデータが得られたものと推測されます。
よって、見方によっては「男性は筋力や筋肉量が増加しやすい。女性は筋力や筋肉量が増加しにくい」と捉えることができるかもしれません。
最後に
今回は「トレーニングの効果と性別は関係する? 男女で筋トレの成果は変わるのか?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。