札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
フィットネスに関わると、頻繁に「トレーニング」とか「筋トレ」とか、そういう類の言葉を口にする & 耳にするかと思いますが、皆様はそれらをどのような意味で捉えていますか?
今回は「そもそも “トレーニング” や “筋トレ” とはいったい何ですか? 当ジムの定義」というタイトルで記事を書いていきます。
言葉を定義する重要性について
例えば誰かと会話をしたり、例えば誰かと情報を共有したりする場面では「その言葉の意味」つまり「定義」を共通に理解・把握しておくことは、誤解や混乱を避けるためにも、話をスムーズに進めるためにも非常に重要です。
もう何年も前のことですが、アメリカ帰りの知人とおしゃべりをしていたとき、ちょっとしたイメージの違いからこんなズレが起こりました。
彼「職場まではどうやって来てるの?電車?」
私「バイクで来てますね」
彼「住んでる場所からだと30分くらい?」
私「15分くらいですかね。その時間道が空いているので」
彼「そんなに早く着く? どんだけスピード出してるの笑」
私「普通ですよ。時速50 〜 60kmくらいですかね」
彼「え? そんなに出すの? 嘘でしょ?」
バイクのことを、私は「オートバイ」彼は「自転車」と連想していたわけです。
このエピソードは、よくある日常の些細な世間話に過ぎませんが、もしこれと同じようなことが企業の方向性を決める会議の場であったり、大切なクライアントへのプレゼンの場であったりしたら、大変な損失に繋がっていた可能性も考えられます。
先ほど、言葉を定義する重要性についてをお伝えしましたが、私たちはパーソナルトレーナーとして「トレーニング」「筋トレ」を有償のサービスとして展開している以上、これらをあいまいな認識のまま使用するわけにはいきません。
もっとも、いきなりお客様に対して「トレーニングとは何なのか? 筋トレとは何なのか? を今から解説いたします」などと堅苦しい長話を始めることはありませんが、しかしながら指導に一貫性を持たせ、より有意義な時間を実感していただくためにも、やはり用語の整理は欠かせないと考えています。
では “トレーニング” や “筋トレ” を当ジムがどのように捉えているのかというと、それが以下です。
筋腱複合体をはじめとした身体組織に対して、自重やバーベル・ケーブルなどのツールを用い負荷刺激を加えることで、生理学的に有益な変化を引き起こす一連の行動。
当ジムの定義
まずは、前半部分の「筋腱複合体をはじめとした身体組織に対して」ですが、これは筋 = 筋肉・腱・靭帯・骨といった、主に運動に関わる器官を指しています。
ざっくり「身体」だと思っていただければ問題ありません。
次、中盤部分の「自重やバーベル・ケーブルなどのツールを用い負荷刺激を加えることで」ですが、これは自分の体重やバーベル・ケーブルなどのいわゆるグッズを使用し、意図的に抵抗を生じさせることを表しています。
その他としては、ダンベル・ゴムチューブ・メディシンボール、レッグプレスやチェストプレスマシンが代表的なものとして挙げられるでしょうか。
最後、後半部分の「生理学的に有益な変化を引き起こす一連の行動」ですが、これは筋肉量の増加・筋力の向上・腱や靭帯の強化・骨密度の上昇、、、要は「私たちが生きるうえでプラスになることを促進する取り組み」になります。
よって「筋腱複合体をはじめとした身体組織に対して、自重やバーベル・ケーブルなどのツールを用い負荷刺激を加えることで、生理学的に有益な変化を引き起こす一連の行動」は言い換えると「筋肉・腱・靭帯・骨といった、主に運動に関わる器官に対して、自分の体重やバーベル・ケーブルなどのいわゆるグッズを使用し、意図的に抵抗を生じさせ、私たちが生きるうえでプラスになること (筋肉量の増加・筋力の向上・腱や靭帯の強化・骨密度の上昇) を促進する取り組み」となり、これが当ジムにおける “トレーニング” や “筋トレ” の定義です。
ここにムキムキマッチョマンがいたとして、10kgの重りを手で握り「1!2!3!はい終了!」と軽々持ち上げたとしましょう。
これは、少なくとも当ジムではトレーニングと呼びません。
確かに負荷刺激を加えてはいますが、重さが軽すぎて筋肉量の増加・筋力の向上等 = 生理学的に有益な変化を引き起こすことはほぼ100%あり得ないからです。
一方、ここに一切スポーツ経験のない寝たきりの高齢者がいたとして、0.5kgのペットボトルを手で握り「1、、2、、3、、4、、10回まで頑張るぞ、、」と汗を流しながら持ち上げたとしましょう。
これは、少なくとも当ジムでは立派なトレーニングになります。
一般的なレベルで見ると、確かに0.5kgは軽すぎる重さかもしれませんが、しかしこの方にとっては十分な負荷刺激になり得、生理学的に有益な変化を引き起こすことが期待できるからです。
最後に
今回は「そもそも “トレーニング” や “筋トレ” とはいったい何ですか? 当ジムの定義」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
フィットネスに限ったことではなく、このように定義を確立させておけば、個人的な経験上「迷子」にならずに済みます。
少し面倒かもしれませんが、ぜひ皆様も「トレーニング」「筋トレ」が持つ言葉の意味を再確認していただければ幸いです。
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。