札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
指導者が付いたパーソナルトレーニングは、自分自身で行うセルフトレーニングと比較して、効果が大きくなるとの報告がなされています。
参考 → 「自分で筋トレ vs. パートナーと筋トレ vs. パーソナルトレーニング 効果が高いのはどれ?」
これは、例えば適切なフォームの修正であったり、的確なメニューの提供であったり、そういった専門的な部分が大きく関係しているかと思われますが、その中の1つに「応援」つまり「言葉での励まし」も多大な影響を及ぼしていることでしょう。
しかしこの応援、男性からされた場合と女性からされた場合でトレーニングの質が変わる、なんてことはあり得るのでしょうか?
今回は「トレーニングの質は応援される性別によって変わるって本当? 男性と女性の違い」というタイトルで記事を書いていきます。
異なる性別の応援とトレーニングの質について
Verbal encouragement during strength and endurance assessments: The gender of the encourager can matter
研究内容をザックリ書き出します。
男女の学生アスリートを対象に、応援を男性からされた場合と女性からされた場合とで、トレーニングのパフォーマンにどのような影響が及ぶのかについてを調べた。
結果、応援がなかった場合と比較して、以下のような結果が得られた。
< 男性アスリート > | 男性から応援 | 女性から応援 |
スクワット | 増加 | 増加 |
デッドリフト | 増加 | 増加 |
ベンチプレス | 変化なし | 増加 |
< 女性アスリート > | 男性から応援 | 女性から応援 |
スクワット | 変化なし | 増加 |
デッドリフト | 増加 | 増加 |
ベンチプレス | 変化なし | 増加 |
まずこの研究では、平均年齢約20歳・32名の男女アスリートを対象に、異なる性別からの応援がスクワット・デッドリフト・ベンチプレスの挙上重量にどのような影響を及ぼすのかを調査しています。
参加者たちは最低2年のトレーニング経験があり、詳細を見る限りでは上級者とは言えないものの、一般レベルよりかは筋力が高いかなという印象です。
そして「応援がなかった場合」「男性から応援をされた場合」「女性から応援をされた場合」の条件下で3種目の挙上重量を測定しています。
ちなみに、応援を送る役目には28歳の男性教師と29歳の女性教師が選ばれ「あきらめないで!」とか「君ならできる!」といったセリフが使用されたとのことです。
そしてその結果はどうだったのかというと、
男性アスリート:男性からでも女性からでも応援をされることで、ほぼ同程度のパフォーマンスの向上が確認された。
女性アスリート:男性からの応援でもパフォーマンスの向上が確認される項目もあったが、女性からの応援の方が有意に大きなパフォーマンスの向上が確認された。
このようになりました。
つまり「男性は性別に関わらず応援されることでトレーニングの質が同じくらい高まるけど、女性は男性よりも女性から応援された方がトレーニングの質がより高まる可能性がある」とまとめられます。
個人的な感想
「性別と応援」というかなりマニアックなテーマではありますが、非常に興味深い内容かと思います。
もっとも、先ほど紹介した研究では若年を対象としており、これが30代・40代にも当てはまるとは限りませんし、性別云々ではなく「実はめちゃくちゃ嫌いな男性教師」「親身になってくれてお世話になった女性教師」だったからこその結果なのかもしれません。
しかし、こういったデータが得られたのは事実であるため、お客様のトレーニングをさらに効果的なものにするには「常に男性トレーナー・女性トレーナーとも指名できる環境を作っておくこと」が私たちフィットネス事業者には求められそうです。
最後に
今回は「トレーニングの質は応援される性別によって変わるって本当? 男性と女性の違い」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。