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トリビア

腹筋のパック数は決まっている? 4・6・8パックをトレーニングで変えられるか?

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

先日、お客様と腹筋の話をしていたところ、パック数の話題になりました。

腹筋を鍛え上げ、かつ体脂肪を落とすとお腹にはいくつかのブロックが出現しますが、これは一般的に「パック」と称され、多くのトレーニング系WEBサイトでは6つあると書かれています (6パック) 。

しかし、ボディビルダーやフィジーカー達の腹筋をよ〜く見てみると、4パックや8パックだったり、右と左で数が違ったりで「あれ?」と不思議に思われたご経験があるのではないでしょうか?

今回は「腹筋のパック数は決まっている? 4・6・8パックをトレーニングで変えられるか?」というタイトルで記事を書いていきます。

腹直筋と腱画

まず、私たちの身体の前面には「腹直筋」と呼ばれる筋が存在しており、この腹筋 (腹直筋) は、中央を上から下へ走る1本の線と、横方向に区切られた複数の線によっていくつかに区切られていますが、これはそれぞれ「① 白線 (はくせん) 」と「② 腱画 (けんかく) 」と言います。

腹筋は、例えば体幹の屈曲だったり、呼吸運動だったり、姿勢保持などの役割を担っているわけですが、腱画はその際の生体力学に関与したり、または筋断裂を防いだりする機能を有しているようです。


Tendinous Inscriptions of the Rectus Abdominis: A Comprehensive Review

腱画を調べた解剖学的研究はいくつか実施されており (詳しくは上のリンクをクリック) 、それによると通常は3 〜 4対確認されるものの、その配置配列には多様なバリエーションが見られたとの報告がなされています。

全81体の遺体標本を調査したところ、腱画が1本のものは1.2%、2本のものは5.9%、3本のものは58.0%、4本のものは35.2%であり、かつ約20%の確率で左右の腱画数は一致しなかったとのことです。

また、腱画は腹筋の全幅を横断するようなイメージがあるかもしれませんが、完全に横断していたものは67%に過ぎず、残りは半分程度 or 半分未満の横断しか認められていません。

さらに、腱画の形状も実に様々であり、直線的なものから山なりのものまで、全部でA・B・C・Dの4タイプに分類もされています。

つまるところ腱画は、数も長さも形も人それぞれで大きく異なるのが当たり前、とまとめることができるでしょう。


「トレーニングが腱画に及ぼす影響」みたいな研究は、私が探した限りですが見つけることができなく、ここからは解剖学的な知見と個人の経験論を伴った推測になるのですが、本題である「腹筋のパック数は決まっている?」と「4・6・8パックをトレーニングで変えられるか?」の問いにお答えするのであれば、前者に関しては「決まっている」後者に関しては「本質的に変えられない」になるかと思います。

ただ、後者の問いに対しあえて「本質的に」という単語を用いお答えしていますが「表面的に」という目線であれば、それは「変えられるかもしれない」です。

冒頭で触れた通り、パックを出現させるためには「腹筋を鍛え上げ、かつ体脂肪を落とす」必要があり、その過程で「今までは見えなかった (目立たなかった) 腱画が表に現れてきた」こんなことは十分に考えられるでしょう。

しかし、それはあくまでも腱画が表面化しただけに過ぎず、腹筋のパック数をはじめ数・長さ・形を変化させるのは、おそらく不可能と言っても過言ではない気がします。

最後に

今回は「腹筋のパック数は決まっている? 4・6・8パックをトレーニングで変えられるか?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

ちょいと趣向を変えて、トリビアを綴ってみました。

次回作もご期待ください。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


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