札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
何をもって「かっこいい身体」「美しい身体」とするかは人それぞれで異なりますが、特に男性においては、圧倒的な筋肉量・とんでもない挙上重量に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか?
筋肉量や挙上重量 (≒ 筋力) は、適切なトレーニングと適切な栄養で増加しますが、やはり限界はあるもので、一定のレベルに達するとそこで頭打ちとなります。
もっとも、その頭打ちとなるレベルに達するまでには、相当な労力や時間が必要で、辿り着ける方はほんの一握りしかいなく、大半は途中で挫折 (満足や妥協と言ったほうが良いかもしれません) してしまうことでしょう。
しかし、ある方法を駆使すれば、厳密に言うとある物質を使用すれば、異常なまでのスピードでレベルアップを、かつ上限を打ち破ることが可能です。
それが「アナボリックステロイド」になります。
アナボリックステロイド (anabolic steroid) (anabolic androgenic steroid, AAS) は、生体の化学反応によって外界より摂取した物質から蛋白質を作り出す作用、すなわち蛋白同化作用を有するステロイドホルモンの総称。多くは男性ホルモン作用も持っている。
アナボリックステロイドは筋肉増強剤として使用されることが主で、ドーピング薬物として知られる。短期間での劇的な筋肉増強を実現するとともに、常態で得ることのできる水準をはるかに超えた筋肉成長を促す作用から、運動選手らの間で長年にわたり使用されてきた。
Wikipediaより引用
アナボリックステロイドは、Wikipediaからの引用にある通り、一般的には筋肉増強剤として使用されており、オリンピックなどのスポーツイベントでは、使用禁止物質の一覧に加えられているわけですが、おそらく「健康を脅かす有害なもの」として認識されてはいるものの「じゃあどれくらいの効果があるのか?」を知っている方はいないのではないでしょうか?
今回は「アナボリックステロイドの効果 筋肉量や挙上重量に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いていきます。
※ ここから、アナボリックステロイドの効果について紹介をしていきますが、全くもって使用を推奨するものではありません。
アナボリックステロイドが筋肉量や挙上重量に及ぼす影響
Training, Nutritional and Anabolic Steroid Practices During a Bodybuilder’s Of fSeason Phase and Their Effects on Muscle Strength, Hypertrophy, and Body Composition : A Case Study
研究内容は以下の通りです。
過去4年間トレーニング経験のある、21歳のアマチュアボディビルダーを対象に、アナボリックステロイドの使用が、筋肉量や挙上重量にどのような影響を及ぼすのかを調べた。
トレーニングは、週6回の頻度で9週間行われた。
前 | 後 | 変化 (%) | |
体重 (㎏) | 97.0 | 105.2 | + 26.7% |
除脂肪体重 (㎏) | 80.0 | 86.7 | + 8.4% |
体脂肪量 (㎏) | 17.3 | 18.5 | + 6.9% |
体脂肪率 (%) | 18.0 | 17.6 | − 2.3% |
スクワットMAX (㎏) | 150 | 190 | + 26.7% |
ベンチプレスMAX (㎏) | 135 | 150 | + 13.2% |
デッドリフトMAX (㎏) | 170 | 200 | + 17.6% |
3種トータル (㎏) | 455 | 540 | + 19.3% |
体重は26.7% (8.2kg) 、除脂肪体重は8.4% (6.7kg) 、体脂肪量は6.9% (1.2kg) 増加し、体脂肪率は2.3% (0.4kg) 減少した。
スクワットは26.7% (40kg) 、ベンチプレスは13.2% (15kg) 、デッドリフトは17.6% (30kg) 、3種トータル19.3% (85kg) 増加した。
トレーニング経験のある方なら、その凄さが一目瞭然かと思いますが、この成長速度は尋常ではありません。
トレーニングをすでに4年間継続していたこともあり、伸び率はやや緩くなっている頃だとは思うのですが、そんな中たった2ヶ月ちょいでここまで変化したのは、まさに凄まじいの一言です。
もっとも、彼がこなしたメニューを見てみると、
種目 | セット数 | レップ数 | |
DAY ① | ・リアデルトフライ ・ベンチプレス ・インクラインプレスなど 計9種目 | 3 〜 4 | 6 〜 15 |
DAY ② | ・ケーブルプルオーバー ・バーベルロウ ・ラットプルダウンなど 計9種目 | 3 〜 5 | 6 〜 15 |
DAY ③ | ・スクワット ・レッグエクステンション ・レッグプレスなど 計8種目 | 3 〜 5 | 8 〜 20 |
DAY ④ | ・フェイスプル ・ラテラルレイズ ・ショルダープレスなど 計9種目 | 3 〜 4 | 8 〜 12 |
DAY ⑤ | ・ケーブルフライ ・キックバック ・スカルクラッシャーなど 計7種目 | 3 〜 4 | 8 〜 15 |
DAY ⑥ | ・デッドリフト ・レッグカール ・リバースランジなど 計6種目 | 3 〜 5 | 6 〜 20 |
こんな感じになっており、一般的には考えられないくらいのトレーニング量をこなしています。
食事も、タンパク質は体重 × 2gほど、摂取カロリーは2900 〜 4800kcalと十分量摂取しており、相当な努力が伺えますので、(アナボリックステロイドを使用しなくても) 筋肉量や挙上重量は、相当な勢いで増加していたことでしょう。
しかし、それを考慮しても、ここまでの成長速度は尋常ではなく、アナボリックステロイドの使用によって、それが加速したことは間違いなさそうです。
最後に
今回は「アナボリックステロイドの効果 筋肉量や挙上重量に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
繰り返しになりますが、当ジムでは、アナボリックステロイドの使用を全くもって推奨していません。
「じゃあなんでこんな内容を発信したんだ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人ではありますが、いちデータとして知っておくことで「ここまでの成長速度に伴う身体への負担」を想像していただければ幸いです。
次回作もご期待ください。