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トレーニング

モーメントアームとは? 簡単にわかりやすく解説【筋トレ知識】

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

トレーニングでより大きな結果を出すためには、例えば「この筋肉の名称は〇〇で〜」とか「タンパク質は◯◯g摂って〜」とか、解剖学や栄養学を学ぶ必要がありますが、その中の1つに「物理学」があります。

もちろん、それらを学ばずともトレーニングを行うことはできますが、知っているのといないのでは、最終的な結果に大きな差が出ることでしょう。

今回は「モーメントアームとは? 簡単にわかりやすく解説【筋トレ知識】」というタイトルで記事を書いていきます。

モーメントアームとは?

まず「モーメントアーム」とは、回転軸 (支点) から、力の作用点 (作用線) に下ろした垂線の距離のことを言います。

上のイラストは、主に肩 (三角筋中部・僧帽筋上部) を鍛えるサイドレイズを表したものですが、

黒丸:回転軸 (支点) = 肩関節
赤丸:力の作用点 = ダンベル
赤矢印:力の作用線 = ダンベルの力の向き
緑矢印:モーメントアーム

こうです。

腕をあまり上げないパターンでは、

このように、モーメントアームは短くなります。

モーメントアームの長さは、回転軸に発生する回転力 (トルクと言います) を決定する要因の1つで、このトルクは「モーメントアーム × 重さ」で表されます。

つまり、

腕を水平まで上げたパターンと、腕をあまり上げないパターンとでは、同じ重さを扱っているとした場合、前者の方が後者よりもモーメントアームが長いため、肩関節に生じるトルクが大きくなる = 三角筋中部や僧帽筋上部がより強い力を発揮しなければいけない ≒ 肩に効く、ということです。

今度は、ダンベルではなく、ケーブルでサイドレイズを表すと、

こうなります。

ダンベルではなく、ケーブルのサイドレイズでは、回転軸である肩関節は変わりませんが、力の作用線は真下ではなく横方向に働くため、全く同じフォームでも、このようにモーメントアームが異なります。

モーメントアームの活用

冒頭で触れた通り、モーメントアームを知らずとも、トレーニングを行うことはもちろん十分に可能です。

しかし、こういった知識を、感覚ではなく体系的に把握しておけば、

 

『ダンベルでのサイドレイズは、腕を水平まで上げた時に大きな負荷はかかるけど、腕をあまり上げない時はほどんど負荷がかかっていないことになる。

一方、ケーブルでのサイドレイズは、腕を水平まで上げた時はほとんど負荷がかからないけど、腕をあまり上げない時は大きな負荷がかかることになる。

どちらもフォームは同じだけど、負荷が最大になる関節角度は違うから、ダンベル・ケーブル、2つのサイドレイズを取り入れた方が、肩周りを強化できそうだ。

いや、たしか筋肉は「ストレッチされた状態で負荷をかけることによって、より肥大する」とされていたはず。

とすると、ダンベルよりも、ケーブルでのサイドレイズの方が、ストレッチされた状態で負荷をかけることになるから、より肥大するかもしれない。

これまでは、ダンベルサイドレイズしか取り入れていなかったけど、向こう2 〜 3ヶ月間は、ケーブルサイドレイズに挑戦してみるか!』

みたいに、トレーニングの質はグンっと高まることでしょう。

最後に

今回は「モーメントアームとは? 簡単にわかりやすく解説【筋トレ知識】」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

もっとも、ここでは解説をわかりやすくするため、単関節運動であるサイドレイズを例に出していますが、スクワットのような多関節運動だと、股関節と膝関節2つの回転軸になるため、ちょっと理解が難しくなったりもします。

しかし、勉強しておいてまず損はないはずです。

次回作もご期待ください。

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