札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
先日、お客様から「ほぼ同時期にトレーニングを始めた友人がいるんですけど、見た感じの筋肉量は同じくらいなのに、ベンチプレスで持ち上げられる重さは向こうに負けてて、これってなぜでしょうか?」とのご質問をいただきました。
今回は「ベンチプレスで持ち上げられる重さ = 最大挙上重量は腕の長さが関係するって本当?」というタイトルで記事を書いていきます。
結論
最初に結論からお伝えすると、ベンチプレスにおける最大挙上重量を決定する要因は、筋線維の組成(速筋・遅筋の割合)、バーベルを握る手幅・バーベルを下ろす位置・バーベルの軌道等、テクニックおよびフォームなどいくつもあるため、具体的に〇〇がその理由です、と断言はできません。
しかしながら話を聞く限り、もしかしたら「腕の長さ」が関係している可能性が考えられます。
腕の長さがベンチプレスの最大挙上重量に及ぼす影響について
Regional Muscle Architecture and Bench Press Performance in Paralympic Powerlifting
↑ の研究では、26名のパワーリフティング選手を対象に、筋の厚みや腕の長さとベンチプレスの最大挙上重量がどの程度関連しているのかについてを調べています。
まず筋の厚みですが、大胸筋が1㎝増加するごとにパフォーマンスは約56%の向上、上腕三頭筋が1㎝増加するごとにパフォーマンスは約34%の向上が確認されました。
筋力は筋肉量に左右されるとの報告が以前からなされており、つまりベンチプレスの動作に必要な筋が太いほど、持ち上げられる重さも大きくなる傾向があると言えます。
一方、注目したいのは腕の長さで、パフォーマンスとは有意な負の相関が示され、1㎝増加するごとに約4%の低下が認められたようです。
よって、ここに腕の長さだけが異なる「A」と「B」の2人がいたとして、「A」の方が腕が長いケースでは、「B」の方がベンチプレスでより重い重さを持ち上げられるだろう、と推測できます。
では、なぜこのようなことが起きるのかというと、これはシーソー(テコの原理)を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

例えば、上のパターンではダンベルの位置が支点から離れているのに対して、下のパターンではダンベルの位置が支点に近いのが見て取れるかと思います。
赤矢印の部分に力を込めたとすると、仮に全く同じkgのダンベルであったとしても、支点からの距離の関係で上パターンの方が下パターンよりも大きな労力を必要とするはずです。
これと同様のことがベンチプレスにも当てはまります。
要は「筋線維の組成(速筋・遅筋の割合)、バーベルを握る手幅・バーベルを下ろす位置・バーベルの軌道等、テクニックおよびフォームなど、ベンチプレスにおける最大挙上重量を決定する要因はいくつも存在し、その中の1つとしては腕の長さも挙げられる。腕が長いほど、持ち上げられる重さは力学的な観点から不利になる」とまとめられるでしょう。
最後に
今回は「ベンチプレスで持ち上げられる重さ = 最大挙上重量は腕の長さが関係するって本当?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
半年ぶり、久しぶりの更新でした。
次回作もご期待ください。

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