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スクワットとベンチプレスにおけるバーベルの挙上重量は、スクワットで大きくベンチプレスで小さくなるのが一般的です。
例えば大学生114名を対象とした研究「一般男女大学生におけるベンチプレス及びスクワットの1RM相対重量での最高反復回数」では、
| 男性 | 女性 | |
| スクワットMAX重量 | 89.92kg | 59.68kg |
| ベンチプレスMAX重量 | 62.67kg | 32.20kg |
との結果が得られています。
先日、SNSをシャーッと流し見していたところ、おそらく中高年と思われる女性が「スクワットよりもベンチプレスの方が重いバーベルを持ち上げることができる。私、脚の力全然ないのかな。。」との投稿をされていました。
今回は「スクワットの挙上重量はバーベルだけでなく体重も考慮した方が良い、、かも」というタイトルで記事を書いていきます。
結論
最初に結論からお伝えすると、その可能性が絶対にないとは言いませんが、トレーニングを始められたばかりの方に関しては、スクワットよりもベンチプレスの方が重いバーベルを持ち上げることができても何ら不思議ではありません。
スクワットおよびベンチプレスで生じる負荷
まず、冒頭でデータを掲示した通り、通常スクワットとベンチプレスにおけるバーベルの挙上重量は、スクワットで大きくベンチプレスで小さくなります。
スクワットでは大腿四頭筋・大臀筋・内転筋群など下半身の筋が、ベンチプレスでは大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋など上半身の筋が作用しますが、断面積は前者の方が圧倒的に広く、ゆえに発揮できる筋力も高いためです。
しかし、トレーニングを始められたばかりの方に関しては、スクワットよりもベンチプレスの方が重いバーベルを持ち上げることができても何ら不思議ではありません。
スクワットは、股関節と膝関節を動かす多関節エクササイズに分類され、そもそもバーベルを持つ・持たないに関わらず、体重の大部分が負荷として機能します。
これについては考え方がいくつか存在しますが、基本的には「膝より上」を負荷とみなすことが多く「人間工学からの発想」によると、体重の「約87%」に相当するみたいです。
そのため、スクワットを実施した時点で、私たちは脚周りに体重の約87%を負荷として生じさせており、仮に60kgの人がいたとすると、その重さは「52kg」と計算できます。
一方ベンチプレスは、肩関節と肘関節を動かす多関節エクササイズに分類され、こちらもそもそもバーベルを持つ・持たないに関わらず、体重が「一応」負荷として機能します。
一応 、、、と単語を使用したのは、スクワットのように大部分ではなく、あくまでも一部分に過ぎないためです。
では、どれほどの負荷が生じるのかというと、ベンチプレスでは基本的に「肩より先」をもともとの重さとみなすことが多く、体重の「約15%」に相当します。
よって、仮に60kgの人がベンチプレスをフリでも実施したとすると、その重さは「9kg」と計算できるでしょう。
ここまでの話を一旦まとめると、
・スクワットでは体重の大部分が、ベンチプレスでは体重の一部分がそもそも負荷として機能する。
・体重60kgの人がいたとすると(たとえバーベルを持たなくても)スクワットでは「52kg」が、ベンチプレスでは「9kg」が最初から負荷として生じる。
です。
先日、SNSをシャーッと流し見していたところ、おそらく中高年と思われる女性が「スクワットよりもベンチプレスの方が重いバーベルを持ち上げることができる。私、脚の力全然ないのかな。。」との投稿をされていました。
具体的なkgは紹介されていませんでしたが、持ち上げることのできるバーベルの重さを「スクワット:20kg」「ベンチプレス:25kg」この方の体重を「60kg」だと仮定しましょう。
とした場合、トータル(バーベル + 体重分)の負荷はスクワットで「72kg」ベンチプレスで「34kg」になります。
こうしてみると、スクワットの方がベンチプレスよりも遥かに負荷を挙上していると判断できそうです。
※ 説明をわかりやすくするため至ってシンプルに計算しています。
このように、スクワットよりもベンチプレスの方が重いバーベルを持ち上げることができたとしても、トレーニングを始められたばかりの方に関しては何ら不思議ではありません。
トレーニングを継続すれば、筋断面積の関係でスクワットの方がベンチプレスよりも伸びやすいため、いずれはバーベルの挙上重量が逆転するはずです。
最後に
今回は「スクワットの挙上重量はバーベルだけでなく体重も考慮した方が良い、、かも」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。

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