札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
先日「1年間の絶食? 人間最大どのくらいの期間何も食べずに生きていけますか?」こんなブログをアップしました。
ギネスレコードに残っているのは「382日間」と驚異的な記録で「すごいですね〜」的な内容になっています。
が、そこでは絶食に関連したいちエピソードを紹介したにすぎず、筋肉量や体脂肪量に与える作用には触れていません。
今回は「ダイエット効果 7日間の絶食が筋肉量や体脂肪量に及ぼす影響」というタイトルで記事を書いていきます。
絶食が筋肉量や体脂肪量に与える作用
Effects of seven days’ fasting on physical performance and metabolic adaptation during exercise in humans
この研究では、平均年齢約30歳の男女を対象に7日間の絶食を実施し、筋肉量や筋力がどのように変化するのかについてを調べています。
絶食前、参加者たちの体組成は下の通りです。
全体 13人 | 男性 7人 | 女性 6人 | |
身長 (cm) | 177 ± 3 | 184 ± 3 | 169 ± 2 |
体重 (kg) | 79.6 ± 5.0 | 92.3 ± 5.6 | 64.8 ± 2.6 |
BMI | 25.0 ± 0.9 | 27.2 ± 0.9 | 22.6 ± 1.0 |
除脂肪量 (kg) | 58.3 ± 4.1 | 68.90 ± 4.3 | 45.9 ± 2.3 |
体脂肪量 (kg) | 18.6 ± 1.9 | 20.6 ± 2.8 | 16.4 ± 2.3 |
体脂肪率 (%) | 23.4 ± 1.9 | 22.0 ± 2.3 | 25.1 ± 3.1 |
絶食期間中は水のみ摂取が許可され、運動や生活に対しての制限は設けられていません。
絶食後、下記のようなデータが得られました。
体重 | − 5.8 ± 0.3 kg − 7.5 % |
除脂肪量 | − 4.6 ± 0.3 kg − 8.0 % |
体脂肪量 | − 1.4 ± 0.1 kg − 8.4 % |
ダイエットにおける絶食の是非
まず、私たちが身体を動かすためにはエネルギーが必要になりますが、通常そのエネルギーは食事によって確保されます。
確保されたエネルギーは、例えば筋肉、例えば体脂肪などの形態で貯蔵されており、食事をしない絶食下ではそれらを分解することでエネルギーを生成します。
先ほどの研究結果では、除脂肪量 ≒ 筋肉量と体脂肪量の有意な減少が認められていますが、これはまさに筋肉や体脂肪がエネルギー源として利用されたからでしょう。
特にダイエットを行う方において、絶食が推奨される場面を時折見かけますが、ごく一部の状況を除いて、1日以上に渡る絶食をオススメすることは基本的にありません。
シンプルに体重の減少をダイエットの成功とするのであれば、絶食は非常に優秀な手段になり得ますが、それを構成する筋肉量と体脂肪量の内訳を眺めると、いわゆる「スタイル的に」とか「ボディライン的に」とか、そういった点では悪影響が及ぶ可能性があると考えられるためです。
もっとも、先ほどの研究結果がそっくりそのまま皆様にも当てはまるとは限りませんし、絶食下でも日常の過ごし方によっては筋肉量の減少を極限まで抑え、体脂肪量のみを減少させることができるかもしれません。
しかし、これと似たような報告はいくつかなされており、かつ個人的な絶食の経験論も加えると「筋肉量の減少を極限まで抑え、体脂肪量のみを減少させる」はほぼ不可能です。
そのため、特別な事情がないのであれば「糖質・脂質を少なめに」とか「タンパク質を多めに」とか、一般に知られているダイエット法を取り入れるのが無難かと思われます。
最後に
今回は「ダイエット効果 7日間の絶食が筋肉量や体脂肪量に及ぼす影響」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
ちなみに、私は以前モノは試しの精神で2週間の絶食を実践したことがあるのですが、体重は8kg・ベンチプレスのMAXは15kg落ちました。
次回作もご期待ください。
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