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トレーニング

最大筋力 = 挙上重量? 力が強い人ほど重さを持ち上げられるとは限らない

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

先日、お客様から「友人と、いろんな種目で何キロ持てるか勝負をしたのですが、明らかに自分の方が筋肉がありそうなのに、全く重さを持ち上げられなかったんです。これ、どうしてなんでしょうか?」とのご質問をいただきました。

今回は「最大筋力 = 挙上重量? 力が強い人ほど重さを持ち上げられるとは限らない」というタイトルで記事を書いていきます。

結論

最初に結論からお伝えしますと、考えられる理由はいくつもあり特定することが難しいのですが、もしかしたら「各セグメントの長さ」が関係しているかもしれません。

詳しく解説していきます。

筋肉と筋力

本題に入る前に、まずは「筋肉」と「筋力」の違いについて確認をしますが、これら2つの言葉は似ていれど非なる別物で、筋肉は私たちに存在する「身体組織」筋力は「それ (筋肉) が発揮する力」のことを指します。

筋肉は「モノ」筋力は「能力・機能」と捉えていただければ問題ありません。

筋力の大きさは筋肉の太さ (厳密には筋断面積) に比例するとの報告がなされており、つまり筋肉がつくほど筋力 = 力も強くなります。

一方で、速筋線維と遅筋繊維の比率・神経系などによっても筋力の大きさは左右されることが確認されているため、仮に筋断面積が完全に同じ2人がいたとしても、発揮できる力には差が出る可能性が考えられるでしょう。

最大筋力 = 挙上重量?

ではここから本題に入りますが、先ほど触れた通り筋力は筋肉が発揮する力のことを指すため、それが増えれば挙上重量も増加するのが自然です。

しかし、仮に速筋線維と遅筋繊維の比率・神経系、および筋断面積など = 最大筋力が完全に同じ2人がいたとしても、挙上重量も同等になるとは限りません。

その理由として考えられるのが、例えば上腕、例えば前腕をはじめとした各セグメントの長さの違いです。


ここに、ダンベルカールを行う男性がいたとしましょう。

どちらの方も最大筋力は完全に同じですが、前腕の長さが異なります。
※ イラスト左が短く、イラスト右が長い。

公園に置いてある遊具「シーソー」や「てこの原理」を思い出していただければお分かりになるかと思うのですが、このとき扱う重量が等しかったとしても、前腕の長い右の方が = ダンベルと肘までの垂直距離 (モーメントアーム) が長い方が、より大きな力を発揮しなければいけません。

つまり、前腕が長いほどその重さを持ち上げるには強い力を発揮する必要があるため、どちらの方も最大筋力は完全に同じだとしても、挙上重量が同等になるとは限らないということです。

かなり簡潔ではありますがザックリまとめると、

・最大筋力や扱う重量そのものは同じでも、前腕が長ければ生じる負荷が高まり強い力を発揮することになる。
・最大筋力や扱う重量そのものは同じでも、前腕が短ければ生じる負荷が弱まり強い力を発揮せずに済む。

となります。


ここで、冒頭で記載した「友人と、いろんな種目で何キロ持てるか勝負をしたのですが、明らかに自分の方が筋肉がありそうなのに、全く重さを持ち上げられなかったんです。これ、どうしてなんでしょうか?」のご質問に戻りますが、もしかしたらこうなった原因は、たとえ筋断面積が広かったとしても、速筋線維と遅筋繊維の比率・神経系などが影響し、最大筋力が小さかった可能性が考えられます。

しかし、その方によ〜くお話を伺ってみると、どうも手脚の長さは結構違っていたようで、とするのであれば、こういったセグメント長も関係しているのではないかと判断できそうです。

最後に

今回は「最大筋力 = 挙上重量? 力が強い人ほど重さを持ち上げられるとは限らない」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


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