札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
トレーニング中は、血圧の上昇を抑制するという理由から、一般的には呼吸を「する」ように指導されます。
もっとも、トレーニング中の血圧を決定する要因としては、呼吸の有無だけではなく、重量・セット数・休憩時間等も確認されているため「息をすればそれで安心」というわけでは全くありません。
先日、お客様とこんな話をしていたところ「そう言えば、筋トレ中の呼吸って鼻でした方が良いんですか? それとも口でした方が良いんですか?」とのご質問をいただきました。
今回は「筋トレ中の呼吸は鼻で? それとも口で? 呼吸法がトレーニングに及ぼす影響」というタイトルで記事を書いていきます。
鼻呼吸 vs. 口呼吸 呼吸法がトレーニングのパフォーマンスに及ぼす影響
Nose vs. mouth breathing– acute effect of different breathing regimens on muscular endurance
研究内容をザックリ書き出します。
トレーニング経験者を対象に「鼻呼吸」「鼻呼吸 + 口呼吸」「口呼吸」の3条件で、男性は体重の60%・女性は体重の40%の負荷に設定し、ベンチプレスを限界まで実施した。
結果、3条件の間で、反復回数・自覚的運動強度に有意な差は確認されなかった。
この研究では、トレーニング経験者を対象に、鼻呼吸・鼻呼吸 + 口呼吸・口呼吸の3条件で、ベンチプレスを限界まで実施し (男性は体重の60%・女性は体重の40%の負荷) 、反復回数や自覚的運動強度 (キツさ) にどのような影響が及ぶかについてを調べています。
流れですが、まずは月曜日鼻呼吸にてベンチプレスを実施、今度は木曜日 (少なくとも72時間の休息を設ける) 鼻呼吸 + 口呼吸にてベンチプレスを実施、今度は日曜日 (少なくとも72時間の休息を設ける) 口呼吸にてベンチプレスを実施、みたいな感じです。
各呼吸パターンの詳細は、
・鼻呼吸:鼻で吸って鼻で吐く。医療用のテープを口に貼付
・鼻呼吸 + 口呼吸:鼻で吸って口で吐く。監督者がしっかりチェック
・口呼吸:口で吸って口で吐く。クリップを鼻に装着
となっています。
そして結果ですが、反復回数も (だいたい30回前後) 自覚的運動強度も、呼吸法に関係なく同等だったとのことです。
個人的な感想
「トレーニング中の呼吸は鼻でするか? それとも口でするか?」ですが、先ほどの研究結果を見る限り、パフォーマンスに関しては、どちらを選択されても問題なさそうです。
また、パフォーマンスに有意な差が確認されなかったということを踏まえると、長期的なトレーニング効果においても、呼吸法による大きな違いはない印象を受けます (あったとしても微々たるもの) 。
トレーニングは一旦おいておき、いわゆる「健康」という点を考慮すると鼻呼吸が望ましいでしょうが、例えばスクワットやデッドリフトなど、エネルギー消費の激しいエクササイズでは口呼吸になってしまう場合もあるかと思いますので「基本的には鼻呼吸、状況に応じて口呼吸」がオススメです。
最後に
今回は「筋トレ中の呼吸は鼻で? それとも口で? 呼吸法がトレーニングに及ぼす影響」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。