札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「ウォーミングアップ トレーニングの前に有酸素運動を行う必要はあるのか?」というタイトルで記事を書いていきます。
結論
トレーニング = 筋トレを実施する前に、ウォーミングアップとして有酸素運動を行う必要は必ずしもありません。
理由を解説していきます。
※ このブログでは、フィットネスクラブでよく目にする、トレッドミルを使用したウォーキングだったり、エアロバイクを使用したペダリングだったり、そういった類の運動を有酸素運動と定義し話を進めていきます。
ウォーミングアップの目的と手段
まず、トレーニングを実施する前には、一般的に体温 (筋温) を高めておくことが推奨されています。
Effect of temperature on muscle force and rate of muscle force production in men and women
1994年と古い報告ではあるのですが、上に貼り付けた研究では健康な成人の男女を対象に、前腕を「10°の冷水」または「40°の温水」に20分間浸し、手関節の筋力がどのように変化するのかについてを調べています。
要は「腕が冷えている状態」と「腕が温まっている状態」の2パターンを作り出し、どれだけの力を出すことができるのかを測定したわけです。
(N) | 冷水 | 温水 |
男性 | 61.85 | 69.94 |
女性 | 19.01 | 22.83 |
結果、冷水は温水と比較して、発揮できる筋力を有意に低下させることが確認されました。
このような研究報告は他にもいくつかなされているのですが、どうもそれらを眺める限り、身体が冷えた状態は暖かい状態と比べて、明確に力を出しにくくなるみたいです。
トレーニングでは、筋肉に刺激を入れるため通常何らかの重りを扱うわけですが、当然重たい重りを扱えるに越したことはありません (筋肉により大きな刺激が入るため) 。
このような理由から、トレーニングを実施する前には、一般的に体温 (筋温) を高めておくことが推奨されています (厳密に言うと、身体が冷えてなければOKです) 。
トレーニングを実施する際には、体温 (筋温) を高めておくことが重要になるわけですが、では一体何をどうすれば良いのかというと、ここで登場するのが有酸素運動です。
フィットネスクラブでは、トレッドミルを使用したウォーキングだったり、エアロバイクを使用したペダリングだったりがオススメされていますが、これは股関節を中心に身体を動かすことで発生した熱を利用し、体温 (筋温) を高める狙いがあります。
つまり、ウォーキングやペダリングといった有酸素運動は、トレーニングを実施する前のウォーミングアップツールとして活用されているわけです。
よって、トレーニングを実施する前に、ウォーミングアップとして有酸素運動を行う必要は必ずしもありません。
ウォーミングアップの目的は、あくまでも「体温 (筋温) を高める」であり、有酸素運動はそれを達成するためのいち手段に過ぎない、と言えます。
先述した通り、ウォーミングアップの目的は「体温 (筋温) を高める」であるため、それを達成できるのであれば、有酸素運動以外の運動でももちろん問題ありません。
「ラジオ体操」で身体を温めるも全然OKですし「子供と遊んできてすでに汗ばんでいるので、今日は有酸素運動無し」でも全然OKです。
しかし、トレッドミルを使用したウォーキングだったり、エアロバイクを使用したペダリングだったり、そういった類の有酸素運動は、速度・傾斜・負荷・ペースなどの変数をマシン側で管理できるため、その後のトレーニングに悪影響が出るほどの過剰な疲労を抑制することに繋がる、というメリットがあります。
そういったことを考えると、トレーニングを実施する前に、ウォーミングアップとして有酸素運動を行う必要は必ずしもありませんが、使い勝手の良い手段になるのは間違いなさそうです。
最後に
今回は「ウォーミングアップ トレーニングの前に有酸素運動を行う必要はあるのか?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。