札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「【等尺性収縮】アイソメトリックにも種類があるって本当? プッシュとホールド」というタイトルで記事を書いていきます。
はじめに アイソメトリックについて
前回も似たブログを投稿しており被る部分が多々あるのですが、一般的にトレーニングは筋の活動様式から「アイソメトリック・トレーニング」と「アイソトニック・トレーニング」に分類することが可能です。
※ アイソメトリックは「等尺性収縮」アイソトニックは「等張性収縮」とも呼ばれます。
アイソメトリック・トレーニングは筋の長さが変わらない = 関節を固定した状態で負荷が掛かるトレーニング法で空気椅子やプランクなどが、アイソトニック・トレーニングは筋の長さが変わる = 関節を動かした状態で負荷が掛かるトレーニング法でスクワットやシットアップなどが代表的なエクササイズとして挙げられるでしょうか。
この2つのトレーニング法に関する研究はいくつも行われており、どちらも筋肉量増加や筋力向上効果が認められ、状況に合わせてプログラムに組み込むことが今現在推奨されています。
< 参考 >
・アイソメトリックトレーニングに筋肥大や筋力向上効果はある? ない?
・アイソメトリック vs. アイソトニック 筋トレの効果が大きいのはどっち?
・【筋トレ】アイソメトリックトレーニングは意味ない? アイソトニックトレーニングとの比較
一旦話は変わり、先日「静的ストレッチ」に関連したブログも投稿しました。
・定角度 vs. 定トルク 異なる静的ストレッチ法が可動域 ≒ 柔軟性に及ぼす影響について
・自分で行う vs. 他者の手を借りる 静的ストレッチの効果はどっちが大きい?
一般的にストレッチは「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」に分類することが可能で、さらに前者は「定角度」「定トルク」「能動的」「受動的」にも分けられ、それぞれのストレッチ法における可動域の改善効果を記載しています。
そんな内容のトークをお客様としていたところ「静的ストレッチそのものは以前から知っていましたが、このように区分できるとは初耳です。ちなみに、もしかしてアイソメトリックも何種類かあったりします?」との高度なご質問をいただき、今日はそれにお答えする予定です。
結論からお伝えすると、アイソメトリック・トレーニングにもいくつか種類が存在し、代表的なものとしては「アイソプッシュ」と「アイソホールド」が挙げられます。
ここからが本題。
アイソプッシュとアイソホールド
まず、アイソプッシュは「プッシング・アイソメトリック (pushing isometric)」とも呼ばれ「安定した抵抗に対して力を発揮する(押したり引いたりする)形態」を指し、アイソホールドは「ホールディング・アイソメトリック (holding isometric)」とも呼ばれ「姿勢を一定の位置に保持しながら負荷を支える形態」を指します。
アイソプッシュは「力的な課題 (force task)」アイソホールドは「位置的な課題 (position task)」です。
動画を見るとイメージしやすいかと(上がアイソプッシュ、下がアイソホールド)。
アイソプッシュもアイソホールドもアイソメトリック・トレーニングであり、筋の長さが変わらない = 関節を固定した状態で負荷が掛かる点は同じですが、指示の出され方と言いますか主観的な遂行の仕方と言いますかが異なります。
例えば前者のアイソプッシュは、安定した抵抗に対して力を発揮する形態であるため「全力で5秒間力を入れて」とか「70%程度の力で15秒キープ」とか、要は「力の制御」が求められる一方、後者のアイソホールドは、姿勢を一定の位置に保持しながら負荷を支える形態であるため「その姿勢を30秒キープ」とか「ダンベルをこの位置で可能な限り長い時間持ち続けて」とか、要は「位置(姿勢 = 関節角度)の制御」が求められる感じです。
そのため、空気椅子やプランクをはじめとしたメジャーなアイソメトリック・トレーニングはアイソホールドに分類されます。
※ アイソプッシュに関しては、競技力向上を目的としたアスリート系のエクササイズでよく見られます。
アイソメトリック・トレーニングには「アイソプッシュ」と「アイソホールド」が挙げられるわけですが、このトピックの研究はあまり行われておらず、また恥ずかしいことに私自身が勉強不足で、効果にどのような違いが生じるのかをしっかり把握できていないのが現状です。
ただ、アイソプッシュとアイソホールドにおいて同等の負荷を発生させた場合、前者よりも後者の方が早く疲労する可能性が示唆されており、奥深いテーマであることには間違いないでしょう。
最後に
今回は「【等尺性収縮】アイソメトリックにも種類があるって本当? プッシュとホールド」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。

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