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ウォームアップ・ストレッチ

定角度 vs. 定トルク 異なる静的ストレッチ法が可動域 ≒ 柔軟性に及ぼす影響について

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

今回は「定角度 vs. 定トルク 異なる静的ストレッチ法が可動域 ≒ 柔軟性に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いていきます。

静的ストレッチのタイプについて

一般的に、痛気持ち良いところで数十秒間に渡り筋をググーッと伸ばすストレッチは「静的ストレッチ」と呼ばれます(スタティック・ストレッチとも呼ばれます)

可動域 ≒ 柔軟性の向上効果が確認されており、多くの方が身体を柔らかくする手段としてこのストレッチ法を取り入れた経験があるのではないでしょうか?

静的ストレッチにはいくつかのタイプが存在し、メジャーなものとしては「定角度ストレッチ」と「定トルクストレッチ」に分類することが可能です。

定角度ストレッチ(Constant Angle)は、文字通り「ストレッチ中、同じ関節角度をキープする方法」で、時間の経過と共に不快感が徐々に減るといった特徴を持ちます。

一方、定トルクストレッチは(Constant Torque)は「ストレッチ中、同じ負荷を加え続ける方法」で、時間の経過と共に関節角度は増加し、しかし不快感はそのまま持続するといった特徴を持ちます。

※ イラスト左が定角度ストレッチ、イラスト右が定トルクストレッチ。

定角度 vs. 定トルク

Acute Effect of Constant Torque and Angle Stretching on Range of Motion, Muscle Passive Properties, and Stretch Discomfort Perception

この研究では、定期的な柔軟性トレーニングを行っていない若年男性を対象に、太もも裏の筋群ハムストリングスの静的ストレッチを「定角度」と「定トルク」で別日に実施し、股関節の可動域がどのように変化するのかについてを調べています。

定角度ストレッチは、被験者が「もうこれ以上は伸びない、、無理」と感じる関節角の95%で30秒間維持・4セットとしました。よって徐々に不快感は減り、かつその際に生じる反発力も微量ながら減少することになります。

一方、定トルクストレッチは、被験者が「もうこれ以上は伸びない、、無理」と感じる関節角の95%で生じた反発力(抵抗トルク)を測定し、その抵抗トルクで30秒間維持・4セットとしました。よって不快感は減らず、少しずつではあるものの股関節はどんどん開くことになります。

= 結果 ==

定角度定トルク
股関節の可動域の変化71.51° → 79.23°
+ 10.8%
72.78° → 85.11°
+ 16.9%

両ストレッチ法で股関節の可動域は有意に増加したが、定角度に比べ定トルクの方で大きかった。


おおかた予想通りの結論になりましたが、同じ静的ストレッチとは言えど、対象筋をいっそう伸長させる定トルクストレッチの方が、定角度ストレッチよりも可動域 ≒ 柔軟性の向上効果は高いみたいです。

そのためストレッチを行う際は「同じ関節角度をキープするのではなく、時間の経過と共に関節角度を増加させる = さらに筋をググーッと伸ばす」を心がけてみても良いかもしれません。

最後に

今回は「定角度 vs. 定トルク 異なる静的ストレッチ法が可動域 ≒ 柔軟性に及ぼす影響について」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。



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