札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「筋トレ vs. プライオメトリクス vs. ファンクショナル 競技力向上に効果的なのはどれ?」というタイトルで記事を書いていきます。
はじめに
スポーツのパフォーマンス(競技力)を向上させる一番の近道は、やはりその競技に打ち込みスキルを徹底的に磨きあげることでしょう。
しかし、競技で求められるスキルを効果的 & 効率的に習得するためには、筋力や柔軟性をはじめとした身体能力の高さが必要になるケースが考えられます。
さらに、身体能力が高ければスキルの低さをカーバーすることも可能で、競技によっては案外良い成績を収められるかもしれません。
このような理由もあってか、近年では多くのアスリートが競技練習にプラスして「何か別の運動」を取り入れる傾向が強い印象を受けます。
例えばある選手は競技練習に加えて「ヨガ」を取り入れていたり、例えばある選手は競技練習に加えて「水泳」を取り入れてみたり、おそらく皆様もそんなニュースを目にしたことが一度はあるはずです。
では一体どのような運動を取り入れれば効果的 & 効率的、かつ安全に身体能力を高めることができるのかというと、筋トレ = バーベル等の重りを扱ったウエイトトレーニング(以下、トレーニング)が最もメジャーなものとして挙げられるでしょうか。
当サイトでもトレーニングの有用性はこれまで示してきた通りで、何か特段の事情がない限りプログラムに組み込まれることをオススメしています。
もちろん「競技練習」を大前提としたうえで、です。
とは言えど「トレーニングは身体を重くし逆にパフォーマンスを下げる」といったネガティブな意見はあちこちで散見され、ガッツリ系の重量を使用しない「プライオメトリクス・トレーニング」や「ファンクショナル・トレーニング」と呼ばれるエクササイズを推奨するコーチ・トレーナーも一定数活動しており、どれを信じるべきか頭を悩ませている方もいらっしゃることでしょう。
個人的な見解をお伝えすると、トレーニング(従来の筋トレ)もプライオメトリクス・トレーニングもファンクショナル・トレーニングも、やり方と状況によってはどれもが身体能力を高める有効な手段になると感じています。
ただ、もしこの中から1つだけ選ぶとするのであれば、それは間違いなく「トレーニング」です。
10ヶ月間のプログラムが身体能力に及ぼす影響について
この研究では、若年男子のサッカー選手を対象に「トレーニンググループ」「プライオメトリクスグループ」「ファンクショナルグループ」「コントロールグループ」のいずれかに分け、10ヶ月間に渡るプログラムが身体能力にどのような影響を及ぼすのかについてを調べています。
= 各グループの詳細 ==
・トレーニンググループ:スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、プルアップなどベーシックなエクササイズを10回・3 〜 5セット実施。
・プライオメトリクスグループ:ドロップジャンプ(動画参照)、カウンタームーブメントジャンプ、10 〜 30mスプリントなど。
・ファンクショナルグループ:ジグザグウォーク(動画参照)、ラテラルウォーク、TRXロウなど。
上記3つのグループは通常のサッカー練習にプラスしてプログラムに取り組み、コントロールグループは通常のサッカー練習のみ(要は追加のプログラムなし)としました。
< 結果 >
| トレーニング | プライオメトリクス | ファンクショナル | コントロール | |
| ジャンプ力 (cm) | 37.2 → 40.3 | 40.2 → 41.3 | 40.2 → 40.1 | 35.4 → 35.2 |
| 方向転換右タイム (秒) | 3.25 → 3.05 | 3.18 → 3.17 | 3.07 → 3.08 | 3.19 → 3.22 |
| 方向転換左タイム (秒) | 3.17 → 3.08 | 3.14 → 3.13 | 3.05 → 3.06 | 3.19 → 3.19 |
| 20m走タイム (秒) | 3.03 → 2.97 | 2.93 → 2.93 | 2.90 → 2.92 | 3.05 → 3.05 |
ジャンプ力:トレーニンググループのみ研究前後で有意に改善した。
方向転換右左タイム:トレーニンググループのみ研究前後で有意に改善した。
20m走タイム:トレーニンググループのみ研究前後で有意に改善した。
トレーニングは、さまざまなパフォーマンス向上に推奨できる。
プライオメトリクストレーニングは、ジャンプ力向上に推奨できる。
ファンクショナルトレーニング(少なくともここで採用した種目や変数)は、パフォーマンス向上に推奨できない。
先ほども触れましたが、個人的な見解をお伝えすると、トレーニング(従来の筋トレ)もプライオメトリクス・トレーニングもファンクショナル・トレーニングも、やり方と状況によってはどれもが身体能力を高める有効な手段になると感じています。
もっと言うと、タイミングを見計らった「組み合わせ」がベストになる可能性が高いと感じています。
しかしながら、もしこの中から1つだけ選ぶとするのであれば、それは間違いなく「トレーニング」です。
最後に
今回は「自分で行う vs. 他者の手を借りる 静的ストレッチの効果はどっちが大きい?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。

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