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トレーニング

トレーニングでは扱う重さにこだわるべきか? それともこだわらないべきか?

札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。

先日、お客様にトレーニングを指導していたところ「筋トレでは扱う重さにこだわらない方が良い、こだわるのはあまり良くない、みたいなセリフをSNSで目にして、これどんな意味があるのでしょうか?」とのご質問を頂戴しました。

今回は「トレーニングでは扱う重さにこだわるべきか? それともこだわらないべきか?」というタイトルで記事を書いていきます。

私見

この「こだわる」をどう捉えるのかによって結論は異なり、いわゆる「執着」「固執」的な意味合いで使うのあれば、冒頭で触れたコンテンツの発信者と同じ「こだわらない方が良い」反対に「追求」「漸進」的な意味合いで使うのであれば「こだわった方が良い」が個人的な見解となります。

以下が詳しい解説です。


まず、トレーニングの効果は「扱う重さ」で変わるとの報告がいくつもなされています。

Differential Effects of Heavy versus Moderate Loads on Measures of Strength and Hypertrophy in Resistance-Trained Men

例えば上の研究では、トレーニング経験者を対象に「高重量・2 〜 4回グループ」と「中重量・8 〜 12回グループ」に分け、スクワット・ベンチプレス・ラットプルダウン・ショルダープレスなどベーシックなエクササイズを7種目実施し、筋力や筋肉量にどのような影響が及ぶのかを調べた結果、下のデータが得られました。

高重量中重量
スクワット (㎏)114.5 (30.8) ⇨ 148.9 (27.7)119.5 (26.0) ⇨ 139.4 (27.2)
ベンチプレス (㎏)92.7 (19.3) ⇨ 106.1 (18.9)95.5 (23.8) ⇨ 105.5 (26.3)
大腿四頭筋 (㎜)56.5 (5.8) ⇨ 58.8 (7.1)56.0 (4.7) ⇨ 61.8 (4.7)

・両グループで、スクワットとベンチプレスの最大挙上重量・大腿四頭筋の厚みは有意に増加した。
・スクワットの最大挙上重量増加率は高重量グループで、大腿四頭筋の厚み増加率は中重量グループで有意に大きかった。

筋力を増加させたい場合は高重量が、筋肉量を増加させたい場合は中重量が効率的だと今現在考察されています。


せっかくきついトレーニングを行うのであれば、求める成果が大きいに越したことはないはずで、目的に沿った重さを扱う = 意識する・重視するのは至極当然だと言えるでしょう。

しかし「意識する」「重視する」が強くなりすぎ「執着」まで昇華されるのは望ましくありません。

人間、生きていれば好調・不調は必ず訪れるもので、つまりその時々の体調で挙上可能な重量には差が生じるのが当たり前で、扱う重さにこだわる = 執着すると、調子が悪い日ではフォームが乱れケガを負うリスクも高くなると判断できるためです。

負うケガの程度によっては、数ヶ月単位でトレーニングを休まざるを得ないことも考えられ、とするのであれば扱う重さにこだわらない方が良い = 執着しない方が良いと結論づけられます。


一方で、先述した通りトレーニングの効果は扱う重さで変わるとの報告がいくつもなされており、一切こだわらない = 「追求しない」のもまた望ましくありません。

扱う重さをレベルアップさせなければ筋に加わる刺激も一定で(回数やセット数を増やす、といったアプローチは一旦おいておき)、それ以上の大きな成果を求めることは難しくなるはずです。

といったことを考えると、もちろん「適切なフォームを維持できる範囲で」を前提としながらも、扱う重さにはこだわった方が良い = 追求した方が良いとまとめられる印象を受けます。

最後に

今回は「トレーニングでは扱う重さにこだわるべきか? それともこだわらないべきか?」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

次回作もご期待ください。



札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。


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