札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
私たちが生活を送るうえで、切っても切り離せないものの1つに「ストレス」があります。
人間関係であったり、経済状況であったり、業務内容であったり、ストレスの形態は実に様々です。
個人的に「ストレスは場面次第で、人として成長するために必要な刺激・きっかけになる」とも認識しており、総じて悪者だとは考えていません。
しかし、ストレスがトレーニングの効果にどう関与するのかを調べてみると、筋力の増加が抑制されるとの報告がなされており、こういった背景からも「あまり良くないもの」「少ないほど良いもの」と一般的には捉えられていることでしょう。参照 ⇨ 【筋トレ】ストレスが多い人ほど力や筋肉がつきにくいって本当?
ではこのストレス、トレーニングに対するデメリットは果たしてこれだけなのでしょうか?
今回は「心理的なストレスがトレーニングの回復を遅らせるって本当? 疲労への影響について」というタイトルで記事を書いていきます。
ストレスと回復や疲労について
Chronic Psychological Stress Impairs Recovery of Muscular Function and Somatic Sensations Over a 96-Hour Period
この研究では、トレーニング経験のある男女を対象に、心理的なストレスがトレーニングの回復や疲労に対してどのような影響を及ぼすのかを調べています。
内容をザックリ説明すると、まずは参加者たちに簡易なテストを実施し、各個人のストレスレベルを評価し「低ストレス」「高ストレス」に分類しました。
その後、レッグプレスを80 〜 100%10RMで6セット行い、24時間ごとに筋力・ジャンプ力・筋肉痛の強さなどを測定したとのことです。
結果ですが、ストレスが多い人は少ない人に比べて、筋力・ジャンプ力が元に戻りにくく、筋肉痛も強く残る傾向が認められました。
一部ですが、筋力の推移を表にして記載します。
(N) | 低ストレス | 高ストレス |
トレーニング前 | 2,939.1 | 2,872.4 |
トレーニング直後 | 1,514.1 | 1,596.5 |
24時間後 | 2,745.9 | 2,497.9 |
48時間後 | 2,958.8 | 2,489.5 |
つまり、ストレスが多い人は少ない人に比べて、トレーニングにおける疲労の回復が遅い、とまとめることができるでしょう。
ストレスとトレーニングの関係性を調べた研究は、これ以外にもいくつか公表されているのですが、どうもそれらを眺める限り、ストレスレベルが「低い人」と「高い人」では、後者の方が様々な悪影響を及ぼすみたいです。
以前「【トレーニング】疲労の回復にはどれくらいの時間・日数がかかるのか?」このブログでも、トレーニングにおける疲労の回復にかかる時間・日数を紹介しているのですが、もし心理的に疲れているな〜。。。と感じるようであれば、休む期間をいつもより気持ち長めに設けるのもアリかもしれません。
もっとも、疲労の回復には個人差が考えられますし、メニューによっても変わるでしょうし、そもそも「トレーニングを追い込むことでストレスが発散される」という方もいるでしょうから、具体的に「時間にして⚪︎時間、日数にして⚪︎日休むのがオススメです」とお伝えするのはなかなか難しいところではありますが、1週間 〜 10日程度であれば、筋力・筋肉が落ちる心配はほぼないかと思われます (落ちても微々たるものかと) 。
最後に
今回は「心理的なストレスがトレーニングの回復を遅らせるって本当? 疲労への影響について」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
札幌市近郊にお住いの方は、
ぜひ フィットメソッド をご利用ください。