札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
運動の種類に関わらず「身体が硬いと怪我をしやすい」といったセリフを、皆様も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は「身体が硬いとトレーニングで怪我をしやすいって本当? 柔軟性と筋トレの関係」というタイトルで記事を書いていきます。
はじめに
最初に「身体が硬いとトレーニングで怪我をしやすいって本当?」の結論からお伝えしますが、ハッキリとは断言できないものの、その可能性は十分にあると考えています。
そのため、比較的身体が硬いのであれば、ストレッチ等で柔軟性を高めておいた方が良いかもしれません。
理由を解説していきます。
足関節の柔軟性がスクワットのフォームに及ぼす影響
スクワットでしゃがんだ際、膝がつま先よりも内側に入るようなポジション、通称「ニーイン・トゥーアウト」は、慢性的な膝痛を生じさせたり、前十字靭帯を損傷させるリスクがあるとの理由から、一般的に不適切なフォームとして認識されています。
下の写真でいうと、右側の B がニーイン・トゥーアウトです。
Muscle Activity and Flexibility in Individuals With Medial Knee Displacement During the Overhead Squat
⇧ では、足関節の柔軟性が、スクワットのフォームにどのような影響を及ぼすのかについてを調べています。
研究内容をザックリ説明すると、参加者にスクワットを実施してもらい、写真 A の動作 (適切な動作) を行った被験者と、写真 B の動作を行った被験者でグループ分けをし、足関節の柔軟性をそれぞれ調査した感じです。
結果、写真 A の動作を行ったグループと、写真 B の動作を行ったグループでは、後者の方が有意に足関節の柔軟性が低下していることが確認されました。
つまり、足首が硬いと、スクワットで適切なフォーム (動作) を遂行できず、膝関節に傷害を起こす恐れが大きくなるかもしれないということです。
個人的な経験論でありますが、こういった現象は、スクワットだけでなくデッドリフト・リバースランジなど似たエクササイズにも見られており、また他の関節・他の種目にも同様のことが言える印象で、とするのであれば、身体の硬さが、トレーニングにおける怪我の原因になる可能性は十分にあると考えています。
最後に
今回は「身体が硬いとトレーニングで怪我をしやすいって本当? 柔軟性と筋トレの関係」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
ちなみに、柔軟性と運動中の傷害における関係性を調べた研究はいくつか実施されているのですが「身体が硬いと怪我をしやすかった」という肯定的な報告と「身体の硬さと怪我には関連が認められなかった」という否定的な報告、両方がなされています (1) (2) 。
一方で「身体が柔らかいと怪我をしやすかった」という逆のデータも存在しており、現段階では「身体が硬いと “絶対に” トレーニングで怪我をしやすい」とは断言できないのが現状です (3) 。
しかし先で触れた通り、身体の硬さが、トレーニングにおける怪我の原因になる可能性を示唆した報告も存在しているのは事実ですので、少なくとも「平均レベルの柔軟性」を獲得しておくに越したことはないかと思われます。
次回作もご期待ください。
(1) Muscle flexibility as a risk factor for developing muscle injuries in male professional soccer players. A prospective study
(2) No Relationship Between Hamstring Flexibility and Hamstring Injuries in Male Amateur Soccer Players: A Prospective Study
(3) The links between Generalized Joint Laxity and the incidence, prevalence and severity of limb injuries related to physical exercise: a systematic literature review
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