札幌市中央区東本願寺前駅にある、初心者向けスポーツジム フィットメソッドです。
今回は「ランニングはダイエットに効果的! しかしあまりオススメできない理由」というタイトルで記事を書いていきます。
はじめに
ダイエット = 体脂肪を落とすためには「アンダーカロリー」と言って、消費カロリーを摂取カロリーよりも上回らせる必要があります。
「2500kcalの消費・1500kcalの摂取」⇦ このような構図です。
アンダーカロリーを達成するためには「消費カロリーを増やす」「摂取カロリーを減らす」あるいは「その両方に取り組む」の3パターンが考えられ、いずれの方法でも体脂肪を落とすことができます。
おそらく皆様の周りにも「食事内容は変えていないのにスポーツを始めたら痩せた」「特に運動はしていないけど油物を控えたら痩せた」「ジムに通ってかつ栄養にも気をつけたら痩せた」という方はいらっしゃるのではないでしょうか?
ダイエットを行うにあたり、3つのパターンのうちどれを採用するべきかは、その人の目的・状況・生活サイクル・好み … によって変わりますが「消費カロリーを増やす」⇦ この方法に関しては、しばしば「ランニング」が推奨されることがあります。
ランニングは、様々な運動の中でもカロリーの消費が大きく、特別な用具も必要としないため、誰でも手軽にスタートしやすいというのがその理由です。
実際、ランニングにはダイエット効果も確認されており、日常的に走っている人はそうでない人と比較して、体重・体脂肪・内臓脂肪で有意に低い体組成値だったとの報告もなされています (1) 。
しかし個人的な見解をお伝えすると、ダイエット目的でランニングを実施するのは、率直なところあまりオススメできません。
ランニングと傷害
2004年と少し古いデータではあるのですが、下の研究ではランニングと傷害の関係性についてを調べています。
Impact and overuse injuries in runners
それによると、
最大で70%のランナーが、1年以内に疲労骨折・脛骨過労性骨膜炎・膝蓋軟骨軟化症・足底筋膜炎・アキレス腱炎などの傷害を負っており、走る速度・シューズのクッション性・地面の材質等によっては、着地の際に体重の「1.5 〜 5倍」の衝撃が生じる。
とのことです。
体重80kgの方がランニングを行った場合は「120 〜 400kg」の着地衝撃が発生すると言えます。
日常的に走っている人であれば、先ほど羅列した傷害を負うリスクは相当に少ないでしょう。
ただ、継続的にランニングを行っているのであれば、そもそもダイエットを実施する必要性はおそらく低いはずで、ダイエット目的でランニングを取り入れるということは、一般的に見て体重が重いからであり、そのような状態でランニングに挑戦しようものなら、着地衝撃がかなり大きくなると推測され、ダイエットの成果を実感できる間もなく、どこか酷い怪我をしてしまうかもしれません。
このような理由から、ダイエット目的でランニングを実施するのは、率直なところあまりオススメできないわけです。
では、消費カロリーを増やす方法として、一体どのような運動が望ましいのかというと、ズバリ「筋トレ」になります。
筋トレは、ランニングのように着地衝撃が発生しないため、傷害を負うリスクを減少させることが可能で、またダンベル・バーベルなどのウエイトやトレーニングマシンを使用すれば任意の負荷に設定できるため、効果的にカロリーの消費を大きくすることも可能です。
もちろん「ランニングは絶対にダメ」というわけでは決してありません。
走ることでストレスの発散になるとか、移り変わる景色を見るのが楽しいとか、そういったメリットがあるのは十分に理解できますし、現にダイエットの効果も確認されています。
しかし、繰り返しになりますが先述した通り、ランニングは怪我の危険性が高いのは事実であるため、もしダイエット目的で取り入れるのであれば、まずは筋トレに打ち込み筋肉量・筋力を徹底的に増加させ、タイミングを見計らうのが賢明な印象です。
最後に
今回は「ランニングはダイエットに効果的! しかしあまりオススメできない理由」というタイトルで記事を書いてきましたがいかがだったでしょうか?
次回作もご期待ください。
参考文献
(1) The effect of regular running on body weight and fat tissue of individuals aged 18 to 65
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